何と今年は夏山で宿泊をしていない。
何というこっちゃぁぁぁ〜!!
ということで、秋ぐらいは真面目に
登山をやろうと意気込んだのは良いけど、
直前までコースが決まらず、
ようやく二日程前になって穂高に落ち着く。
同行予定だったユージさんが
火曜日に休めなくなったことと、
足に違和感があることから
今回見送りとなった為、
単独で日月火の日程で出掛けることに。
日曜以降に天気が回復することや、
カレンダー通りに出掛けると
この時期の涸沢の山小屋は
大混雑になってしまうことから、
それを避ける為に日程をずらした。
当初は木金を休みにする話もしていたけど、
なんせ台風直撃の可能性大だったしね〜
直撃は回避されたものの、
台風が凄い勢力を維持したせいで、
金曜を中心にそれなりの雨。
予想では紅葉のピークが 10 日の
火曜頃になっていることや、
ちょうどその頃に秋晴れが
続く予想だったことから、
結構ウキウキした気分で
土曜の夜に出掛けるのだった。
それにしても、出発前に約 1 日休みが
あるというのは、非常に楽だねぇ。
仕事から帰ってそのまま夜中に
移動するのは、ちょっとバタバタするし。
今回はしみじみと、
楽さを味わってしまったよ。
早く経済的自由を得て、
時間を豊富に使えるようにならねば・・・
2006 - 10 - 07 ( 土 ) |
千葉 首都高速 中央道 沢渡 |
2006 - 10 - 08 ( 日 ) |
沢渡 上高地 横尾 涸沢ヒュッテ |
2006 - 10 - 09 ( 月 ) |
涸沢 横尾 徳沢ロッヂ |
2006 - 10 - 10 ( 火 ) |
徳沢ロッヂ 上高地 沢渡 中央道 千葉 |
昼間は結構普通の休日を過ごして
しまい、準備が遅くなってしまう。
早く準備して夕方出発し、
夜早めに着いて仮眠する
つもりだったんだけど。
京葉道路の幕張から乗ったら、
入り口から既に渋滞しているし・・・
全くね−
船橋料金所まで渋滞していたけど、
土曜の夜は何故か混みがちなんだよねぇ。
夏は海からの帰りの車で渋滞
なんだけど、今頃は何だろう?
両国から池袋線分岐までは、
いつもの如く渋滞という時間の損失。
単に交通量が多いだけではなく、
絶対に道路の造りに問題が
あると思うぞ、あの辺は。
中央道に入ると
ようやく車が流れ出す。
流れるというのは
100 Km/h 以上で走れる感じかな・・・
上空は晴れていて星が輝いている。
いや〜、晴れると良いなぁ・・・
( かなり期待! )
しかし高速道路の上空は晴れているのに、
八ヶ岳の上空は凄く厚い雲に覆われている。
もしや雨でも降っているのかな・・・
ってことは、もしかして北アルプスも?
諏訪湖 SA で食事と給油。
クライマーズハイの再放送をやっていた。
いつもならもうすぐ
チャングムを見る頃なのにね〜
松本 IC を降りると、
しばらくして小雨がパラついてくる。
何で雨なんだ???
日曜から晴れる予想なのに・・・
まあ山の方は雨かもしれんし、
初日は雨でも許そう。
今日は行動食や昼飯を買って
いなかったので、途中のコンビニで
仕入れる必要があったのに、最後の
コンビニを過ぎて走ってしまった。
新島々駅の手前のセブンイレブンが
最後だったのだ・・・
沢渡の駐車場に着くと車が一杯〜〜
連休に入っているんだから当然か。
一番大きい駐車場にとりあえず
入ってみると、時間が早かった
せいか少し空いていた。
これで空いてなかったら、
結構困るよね−
駐車した後、シートを倒して寝る用意。
23:40 頃なのでいつもよりは早い。
しかし外はいつの間にか暴風雨に
なっていて、ガラスがバチバチ
音を立てているじゃないか〜
しかも満車で密接しているのに、
車が風で揺れているし・・・
おいおい大丈夫か?
と思いながらも、
さっさとお休みモードに突入。
やはり運転席より助手席の方が楽だ。
聞こえるのは、凄まじい風の音のみ。
う〜ん、明日はやっぱり雨なのか・・・
車に積んでいた毛布は心地良かった。
それなりには眠ることが出来たようで、
途中で目は覚ましたものの
きちんと起きて時計を見ると、
既に 05:40 だった。
連休中だから駐車場も車が一杯ね。
コンビニで買い物を忘れて
しまった為、朝食は無し。
まあ上高地で何か買えるだろうと、
甘い期待が頭を過ぎる。
東の方を見上げると少し青空が見えて
晴れの可能性が感じられるものの、
山の方はガスの中。
ここでは雨が降っているので、
久しぶりにレインスーツを
着用してバス停に向かう。
既に人が沢山並んでいて
次の便には乗れないから、
更にその次の便で上高地へ移動。
バスが走り出してしばらくすると、
すぐにガスの中に入ってしまう。
周囲はろくに何も見えんなぁ・・・
この分だと今日は雨の中を歩く感じかな。
上高地 BT に到着してトイレに
寄った後、歩き始めたのは 7 時過ぎ。
晴天ならきっと混んでそうな
河童橋も、ガランとしている。
小梨平のキャンプ場を抜けて、
上高地街道を歩き出す。
ここ歩くの 2 年振りだぁ〜
40 分程で明神に到着。
今の時期、雨だと素手では
冷たいけど、防水用のグローブは
ザックの下の方に入れてしまっていた。
天気予報では日曜から
晴れる予想だったからねぇ。
しかし、冷たいので
このままではマズいと思って、
明神館でちょっと休憩。
グローブを取り出した後、
ここでカレーを食べることに。
5 〜 6 分で出てきたけど、
どう考えても原価は安そう・・・
まあそれが商売だしね。
明神を出発して徳沢へ向かっていると、
時折り明神岳が綺麗に見える場所が
何箇所かあるけど、
今日はガスであまり綺麗じゃない。
しかし上の方には
雪が積もっているのが分かる。
今の時期に雪ねぇ・・・
この時は、穂高にも当然雪が
あることまで頭が回らなかった。
歩いていると、途中で時折り
陽が射すこともあったけど、
小雨は一向に止まない。
本当に回復するのかな・・・
何だかこのまま今日は雨のような気も。
徳沢に着くと、
沢山テントが張ってある。
昨日から雨だろうし、土曜から来て
いる人達は気の毒なことだなぁと
思いながら、テント場を通過する。
横尾まで歩く間にも
陽射しが出る時もあったけど、
相変わらず小雨は止まない。
空が青くなっている部分が
前方に見えるのにね。
横尾に着くとそれなりに人が多く、
休める所があまりなかったので、
横尾大橋の脇に座って少し長めに休憩。
正面から陽が射しているのに、
何で小雨が止まないんだろう?
テント泊の荷物でもなく、
平坦な道しか歩いてないのに、
何故かちょっと疲れているみたい。
たぶん最近、ちゃんとした
登山の回数が激減しているから、
基礎体力が低下しているんだろう。
10 時を過ぎたので、横尾を出発。
横尾大橋を渡ったすぐの付近は、
登山道が綺麗に整備されていた。
確か一昨年は、
こんな綺麗な道じゃなかったな〜
川原に沿った道がしばらく続いた後、
山道に入って行くと、
連休のせいか集団が多くて
いきなり渋滞で待たされてしまう。
少数集団ならまだ
追い越せるチャンスもあるけど、
大集団の時はなかなか難しい。
ハッキリ言って色んな面で迷惑なので、
大集団は止めて欲しい。
次のポイントは本谷橋で、
その手前に涸沢付近の紅葉を
知る目安になる紅葉がある。
しかし緑が多くて
やや枯れている様子だった。
こりゃ〜、涸沢も駄目かなぁ・・・
本谷橋は休憩ポイントだけど、
雨が降っているので、
とりあえずそのまま通過。
しかしここから勾配がきつく
なってくるので、急に足の
上がり方が遅くなってしまう。
ちょっと上がった付近で、
脇のスペースに座り込んで休憩。
小腹が減っていたので、
お菓子をボリボリ食べ始める。
本当は途中で、適度に何か口に入れながら
歩けば良いのだけど、雨の時はいちいち
荷物から食料を出し入れするのが
面倒なので、ついエネルギー補給を
しないで歩いてしまうことが多い。
しばらくして、S ガレに向かって出発。
晴れてくる気配は一向になさそうね。
荷物が多くないのに、テント泊の
時のような疲労感を少し感じる。
やっぱり山歩きをしていないことが、
体力の低下を招いていることは
間違いないらしい。 悲
沢の向こう側の斜面も綺麗に色付く
季節なんだけど、曇っていることを
差し引いても、色付きは良くないね。
S ガレを越えてくると、
正面に前穂高の山並みが見えてきた。
この辺まで来ると、右前方に奥穂の
山々が見えてくる筈なんだけど、
真っ白で全然見えない。
ガスに包まれている感じねぇ。
途中に大きな石があって
休むのにちょうど良いんだけど、
既に人が居て休めなかったから
少し先まで歩くことにする。
ここの石は、一人でスペースが
一杯になってしまう。
涸沢直下のモレーンが随分近付いてきて
正面に涸沢が見えるようになった頃、
ようやく適当な岩があったので、
ちょっと仰向けになって休んでしまう。
いつまでも寝ててもしょうがないし、
もうすぐだし気を取り直して歩き出す。
ようやくモレーン部分に
到着するけど、周囲は全然
色付いてないじゃないか〜〜
正面の穂高の山並みも
ガスで見えないなぁと思っていたら、
それはガスじゃなくて雪だった。
紅葉どころか
すっかり雪山じゃないか−!!
明神岳に雪があったのを見た時は
あまり意識しなかったけど、
よく考えたら、あそこに
あれだけ雪があるってことは
それより高い穂高にはもっと
雪があるってことだもんね。
紅葉は無いし穂高は雪だし、
天気は雨だし、最悪じゃないかぁ〜
しばらく登ってテント場と
ヒュッテの分岐点まで来ると、
道標が建っているんだけど、
いつもならこの辺は既に
激しく紅葉している筈なのに
全然緑じゃないか。
どこが見頃なんじゃあああ−!
おまけにすぐ左側の
開けた所には雪が積もっていて
一面の雪景色になっているし。
ヒュッテに到着して中に入ると、
ストーブが点いていて
予想通り人で一杯。
土間にも沢山の人が座っている。
受け付けをすると、
今日はまだ泊まったことのない別館。
トイレの脇を抜けて、
一番北側の建物に向かう。
こんな所にも施設があったんだね〜
こちらもストーブで
乾かしている人がいて、
室内は登山ザックが一杯だぁ〜
今日の場所は奥の 2 階。
既にザック置き場に困る程、
場所に余裕が無い・・・
とりあえず無理やり置いて、
外に写真を撮りに行く。
雪山にガスなので
ろくな写真にはならないけど、
今日は「写るんです」しか
使ってないから、一眼レフも
使っておこうと思った。
パノラマ売店は賑わっていたけど寒そう。
そりゃ〜 そうだろ−
既に涸沢直下まで登ってきた時、
昼なのに雨が霙になっていたんだから。
売店前の屋根付きのスペースの横に、
新しい屋根付きのスペースが出来ている。
前は無かったけど、最近出来たのかな?
外で撮影が出来なくて
部屋に戻るものの、まだ 14 時頃
なので夕食までやることも無い。
今日はかなり鮨詰めになりそう・・・
そのうち傍の人達と
色々と話すようになって、
無駄な時間も解消する。
どうやら皆さん
写真好きの方ばかりらしい。
まあ今の時期涸沢に来る人は、
そういう人多いだろうね〜
普通、夕食は 17 時頃からだけど、
今日は一向にその気配が無い。
途中で横になって寝たりも
したけど、一体いつになったら
食事になるのだろう?
結局、私達のグループが
食事に呼ばれたのは、19 時頃だった。
山小屋で夕食が 19 時って
かなり遅いよね〜
早い人はもう寝始める時刻だ。
今日はかなり収容人数を
越える人が入館しているらしい。
どうやら穂高に登ろうとして
いた人達が、雪で登るのを断念して
ここに留まった可能性が高いみたい。
食事の後、天気が回復傾向にあった為、
夜の雪山撮影をやってみる。
他にも沢山のカメラマンが
撮影の為に、外に出ていた。
戻って来て寝ることにしたのは、
20 時 〜 20 時半頃かな。
数年振りに、頭と足の交互就寝。
最初のうちはそうでもなかったけど、
23 時頃には熱気のせいか、
かなり暑くてしょうがない。
しかし窓は開かず・・・
たぶん開いたとしたら、
急激に冷え込むんだろうけど。
これだけぎっしりと人が集まって
いるのに、最初は不思議なぐらい
静かだったけど、やっぱり騒音を
出す人が必ずいるものだ。
傍に少し鼾をかく人はいたけど、
それ以外に、原爆投下のような
問題な鼾をかく人が一人だけいた。
しかも私達のエリア内に・・・
一人でもいれば
眠れないことには変わりない。
窮屈だから眠れないだろうとは
思っていたけど、
爆弾のような騒音を聞かされると、
非常にストレスになってしまう。
それ以外にきつかったのは、
やはり体が思うように動かせないこと。
まあ仕方がないことだけど、
久しぶりに小屋泊の欠点を
満喫した夜だった。
暑い! 動けない! というわけで、
何度か目を覚ました気がするけど、
ハッキリと目を覚まして時計を
見た記憶があるのは 3 時半頃。
思ったより時間が経っていたな〜
何故なら、あと 1 時間もすれば
もう行動する時間帯だから。
しばらくゴロゴロしていたけど
あまりに暑いので、少し外に出て
みようと思い、また星の写真が
撮れるかもしれないと思って、
カメラ類の用意をして外に出る。
4 時頃に外へ出てみると、
上空はすっかり綺麗な快晴の夜空。
パノラマ売店付近のテラスも、
三脚を用意したカメラマン達で
賑わっている。
月に照らされた雪の穂高連峰は、
相変わらず美しい。
前穂高岳の上にはオリオン座、
常念山脈の上には
北斗七星が光っている。
暗いので構図は把握し難いけど、
だいたいの勘で撮影してみる。
勿論バルブ撮影なので露出も適当で、
露光時間もかなり適当〜〜〜
写真が出来てから分かったことだけど、
相反則不軌を忘れていて
露出不足だった。
40 分程すると、そろそろ撮るものも
無くなり寒くもなってきたので、
さっさと 5 時から朝食に
しようと思って館内に戻る。
朝食は 5 時からって聞いてたけど、
既に始まっていたらしく、もう食べて
きたと傍のおじさんが言っていた。
朝食を済ませる頃には
更に外も明るくなり始めていた為、
再び別館でカメラを用意して
外で撮影の準備。
今朝は快晴なので、
モルゲンロートはちょっと薄いだろう。
まだ涸沢には陽光が届かず、
ちょうど穂高岳山荘のすぐ上に
月が顔を出している。
撮影をしていると、
月の動きが意外と早いことに気付く。
月はあっという間に、
山荘の向こうに沈んでしまう。
そのうち稜線付近から陽が当たり始め、
徐々に光と影を分けるラインが
下に下がり出す。
しかし、こちらの動きは
非常に遅く感じるよ。
ザイテングラード付近まで
ラインが下がってくる頃には
綺麗にピンク色に焼けているけど、
快晴の朝は焼け方が少し薄い感じ。
しばらく時間が経つと、
ピンクが黄色っぽく変わってくる。
涸沢で快晴の朝を迎えると
長時間撮影していることが多いけど、
時間と共に刻々と山肌や紅葉、
空の色が変わってくるから面白い。
ちょっとスローで
じれったい感じもあるけど。
テント場も撮影者がい〜っぱい。
今日からしばらく晴天が続く
予想だから、雪が融けるようなら
穂高に登れるのではないかという
気がして、どうも落ち着かない。
穂高に登るかここで撮影に専念するか、
う〜ん、なかなか迷ってしまう〜!
ある程度撮影を終えると、
館内に戻って荷物の整理をして
一旦チェックアウト。
部屋が一緒だった人と
テント場の方へ行って、
しばらく記念写真の撮り合い。
一眼レフを使っている者同士だと、
変な写真になる可能性が低いから安心。
本当の素人に記念写真を頼むと、
とんでもない写真を撮りやがるからなぁ。
穂高に上がるかどうか迷っていたけど、
とりあえず涸沢小屋の方へ行ってみる。
涸沢小屋の上部には、
随分綺麗な紅葉があるじゃないか〜
岩場の所の紅葉は
赤や黄色が綺麗な色付きをしていた。
とりあえず行ける所まで行ってみて、
駄目なら降りてくれば良いだろうと
いうことで、涸沢小屋の所から
穂高へのルートを少し登ってみる。
紅葉のトンネルの向こうに
雪を纏った穂高連峰が見えるという、
なかなか見られない光景だ〜
色々撮影するのに良いシーンが
多いなぁ、この辺は・・・
しかし岩の道に少しとはいえ
雪が積もっている為、
ちょっと気を抜くと滑りそうになる。
この分だとちょっと危ないかも・・・
と嫌な予感が頭を過ぎる。
爪は無いし、
上はもっと積雪があるだろうし、
第一上は急勾配じゃないか〜〜〜
下の所でこんなに危険な予感を感じて
いるようでは、ヤバイんじゃないの?
とりあえず開けた所ぐらいまでは
行ってみようと思って登っていると、
上から人が降りて来たので上の状況を
聞いてみると、思ったより積雪があるらしく、
多い所では膝ぐらいまで雪があるそうだ。
なに〜〜 膝だとぉぉぉ−!!
爪も無いのにそれじゃ− 無理じゃんか。
しかも、結構素人風のおばさん達が
集団で登っているそうで、死ぬかも
しれないから心配なんですよね−
だって・・・ おいおい。
この時点で気持ちは決まった。
穂高へ登るのは止めて、
もう少し行ってから引き返そう。
少し上に上がるとちょっと開けていて
紅葉と雪が同時に撮れる場所に出たので、
ここでゆっくり撮影することに。
荷物をその辺に置いて、
周辺を少し歩いてみるけど、
雪が少ないにも関わらず、
なかなか慎重さを要求されて
少しでも滑りそうになると結構怖い。
なんせ周りは岩場だし高い山の中だし、
こんな所で怪我でもしようものなら
結構面倒なことになってしまう。
既に今日は、もう帰宅する気は
殆ど無くなっていて、徳沢にでも
泊まろうという気分になっていた。
だから時間は豊富にあるし、
こんな景色なかなか拝めないだろうから、
こういう時は時間を使ってでも
じっくり味わう方が贅沢だろう。
赤い紅葉・白い雪・青い空の三段紅葉
涸沢に着いた時、紅葉は全然駄目だと
思ったけど、こうやって晴天下で
眺めてみるとそうでもないねぇ。
( ちょっと標高が高いからかな? )
色々撮ってみたけど少し残念なのは、
紅葉と雪山を同じように
下から見上げる構図になる為、
今ひとつバランスが足りない気がする。
自分の立ち位置が少し高い岩場なら
雪山は見下ろせないにしても、
紅葉だけでも視線が下向きになるから、
下向きの紅葉と上向きの雪山を
同時に構図の中に取り込めて、
結構良い絵になっただろうな〜 と思う。
ヒュッテで一緒だった方が
上から降りて来られたので、
記念写真を撮って貰った。
普段一眼レフで撮影をしている人は、
基本的な間違いはしないだろうから
大きくしくじるリスクが低くて助かる。
紅葉の少し上まで登ってみると、
ザイテングラードへの
登山ルートが綺麗に見える。
登っている人達がいるね〜
( 真ん中より少し左の方 )
ここから先、上に上がるつもりは
ないので、そろそろ戻ることにする。
上がって来る時、紅葉のトンネルの
先に雪山が見えて美しいと感じた所も、
逆向きに見ると全く違う景色に
見えてつまらないから面白いもんだ。
涸沢小屋のすぐ傍で上を見上げると、
やはり岩場の紅葉が綺麗なので
パノラマ風に撮ってみる。
後ろを振り返ると、
やっぱり青い空と白い雪、
カラフルな紅葉が美しい。
いや〜、こういうのを生で
見られるのは本当な幸せだねぇ〜♪♪
涸沢小屋まで戻ると休憩。
連休の最終日なので、
お昼頃になると
だいぶ人も少なくなった。
晴天なので、お湯を沸かして
カップラーメンとスープにしよう。
雪山と紅葉を眺めながら青空の下で、
ゆったり食事が出来るなんて、
本当は多くの人にとって
必要なことなんだろうけど、
なんせ普段の一般社会はせかせかした
ストレスの溜まり易い生活環境
だから健康に悪いんだよねぇ−
傍には骨折だろうか、
左手を吊っている女性がいた。
こんな所で怪我すると大変だろうね・・・
でも足でなくて幸いよねぇ。
脚なら間違いなく、ヘリのお世話に
ならざるを得ないだろうし。
まさか松葉杖で降りないだろ−
お湯が沸く間、上空を見上げると
面白い雲が出ている。
なんか白鳥が連なって
飛んでいるようにも見えるけど・・・
お昼を済ませると、テント場を
抜けてヒュッテに来てみた。
テラスはまだ賑わっているけど、
連休最終日なので人は少なめ。
最終日から快晴とは、
カレンダー通りの連休で
来た人は惜しかったねぇ。
涸沢小屋でお昼を食べて
しまった為、ヒュッテ名物の
おでんが食べられず残念!
13 時近くになったので
そろそろ涸沢を後にすること
にして、玄関前の石段を降る。
パノラマコースの方へ少し入って
ヒュッテを眺めてみると、
ヒュッテの下はまだまだ緑ね。
道標の周囲も完全に緑だけど、
当たり年ならこの辺は
強烈な赤なのにね。
モレーン部分で多少時間を取って、
雪山と緑を一緒に撮ってみる。
薄く雲が靡いて結構良い感じ〜
この辺りも
一週間から 10 日後ぐらいには、
綺麗に色付いているかもしれないね。
涸沢槍から噴煙が
出ているみたいね〜 笑
涸沢を降り始めると殆ど周囲は
緑だけど、中には一部黄色や
赤に染まっている葉もある。
連休最後の日なので、
やっぱり登ってくる人は少ない。
今日登って来る人達は
天気も良いし人も少ないし、
穂高の雪も融けるだろうから、
きっと良い登山になるかもね。
やはり平日に来れるのは羨ましい〜
基礎体力が低下しているのか、
涸沢の降りも
いつもよりゆっくりペース。
徳沢に泊まる気でいるので、
急いでもしょうがないと
いうのもあるけど・・・
流石にこの辺まで来ると雪は皆無。
本谷橋まで降りて来ると
結構人が少ない。
流石に今日帰宅する人は、
この時間でこの辺にいるのは
ちょっと遅いからね−
休むには良いかもしれないけど、
一人だしさっさと徳沢まで行った
方が良いかなと思って休まず通過。
右側に屏風岩を見ながら歩く頃は、
紅葉なんぞ欠片も無いって感じ。
涸沢小屋で、腕を骨折していた人を
見掛けたけど、その夫婦と思われる
男女が前をゆっくりと降っていた。
男性が荷物を二つ担いでいたけど、
大変だねぇ・・・
横尾まで降りて来たけど、
横尾の前も随分寂しいものねぇ。
華やかな時代が終わった後の、
虚無って感じがする・・・
晴天の夕方って、人が沢山いないと、
何となく物悲しい雰囲気を感じてしまう。
でも涸沢ヒュッテや槍ヶ岳山荘なら、
夕方でもそこそこ賑やかそうだ。
16 時過ぎに徳沢に到着して
徳沢園に行くと、
今日はもう一杯と断られてしまう。
ここは山小屋じゃなかったのかな?
この時間から上高地まで
ハイスピードで歩くのは、
出来なくはないけど
ちょっと疲れるよ・・・
もう終わりだと思っていたし。
徳沢ロッヂに空きを尋ねてくれると
いうので頼むと、空きがあったので
そちらに行くことにする。
とりあえず、上高地まで
行かずに済んだので良かった。
テント場を抜けると、すぐ徳沢ロッヂだ。
受け付けを済ませて部屋に行くと、
蚕棚タイプの寝室で
広くは使えないけど、
一人分のスペースは確実。
梓川沿いの宿は風呂があるのが良い。
温泉施設ほどの
リラックスタイプではないものの、
風呂に入れるのはやはり有難い。
石鹸が使えるしね。
夕食はそこそこ豪華な感じ。
近くの人達が、何やら穂高付近で
遭難事故に遭遇していたようで、
誰かがヘリで運ばれたと話している。
人が落ちた場面に遭遇するって
どんな感じなんだろう・・・
下に転落してしまうと、
なかなか通り掛かりの人達で
助けるのは難しいだろうしね。
隣の席のおばちゃんも単独らしいけど、
足が遅いので今日はここまでで
明日涸沢だそうだ。
明日も天気が良いだろうから
午前中のうちに涸沢に着けば
良い景色が見えるだろう。
特にやることもないので
20 時前には布団に入ったけど、
流石に昨日の涸沢ヒュッテの
状態に比べたら、良く寝たよ。
朝、館内から外を覗くと、
どうやら今日も良い天気みたい。
外に出てみると、この辺は
まだ陽が当たってないので、
ちょっと寒々しい感じ。
朝食前にテント場まで散歩してみる。
今日も快晴で、前穂の上には雲が無く、
月がポツンと出ているだけ。
朝食は少し遅めに出向いたので、
食べ終わる頃には人が減っていた。
まだ 10 月上旬だというのに、
ストーブが暖かくて良い。
今日は上高地まで歩いた後
帰るだけだから、
実に余裕のあるゆったりした朝だ。
支度をしてテント場へ行ってみる。
テーブルでコーヒーでも沸かして
飲んでみるかなと思っていたけど、
当然のことながら既に人で一杯・・・
ちょっと寒いこともあったので
空いているテーブルに荷物だけ置いて、
すぐに付近の散策撮影をしてみる。
まだこの辺は緑が多いけど、
やっぱりこの辺の緑は
6 月上旬頃の方が美しいと思う。
9 時を回っていたので、
ボチボチ徳沢を後にする。
今日も快晴〜 山々が青空に映えて、
梓川にも前穂高の山並みが映っていた。
雪も融けて、
穂高へ上がる人も多いのかな・・・
振り返ると、常念山脈方面も雲が無く、
素晴らしい青空が広がっている。
三段紅葉が撮れたのも良いけど、
稜線上からの眺めも
かなり素晴らしかっただろうね〜
いつものコースも飽きているので、
時間もあることだし
明神からは梓川右岸コースを
久しぶりに歩いてみよう。
明神館を出るとすぐに明神橋に出るけど、
河童橋と違ってこちらは全然人が少ない。
梓川の清流が美しいねぇ・・・
こっちのコースは左岸コースと違って、
林の中だったり木道を歩いたりと
少しは変化があるけど、
左岸コースより少し時間が掛かる。
ここでも沢に林の緑が映っている。
上高地付近は、まだまだ紅葉
してないから全然周囲は緑だけど、
たまに色付いて綺麗な光景もある。
この辺の木道はソールの硬い
靴だとちょっと歩き難いね〜
河童橋に到着すると
それなりに人が多いものの、
連休明けの平日なので
週末に比べるとやや少なめみたい。
お決まりの河童橋からの穂高連峰を
撮影した後、テーブルに荷物を置いて
周辺を歩いて撮影をしてみる。
一通り撮影を済ませると、
別のテーブルに移動して大休止。
今度はお菓子やらホットレモン
やらが沢山登場〜〜♪♪
本当に雲ひとつ無い
焼岳や西穂の山並みを眺めながら、
贅沢な一時やなぁ・・・ と
しみじみと感じる。
普通の人は
今日仕事をしているんだろうけど、
今日のような平日の快晴の日に
美しい自然の中でゆったり時間に
追われずに過ごすことは、
絶対に人間にとって必要不可欠だろう。
本当に、早いところ経済的自由を得て
いつもこういう生活を送れたら
ストレスもなく、健康的に健全な
暮らしが出来るだろうと思う。
( 早くそうなりたいぞ〜〜!! )
目標実現の
良い動機付けになるね〜 笑
折角快晴なので
携帯で穂高を撮影して、
画像を若様に送ってみる。
お菓子を食べながら、明日までの
休みはちょっと長かったかなとか、
でも予定では今日前穂経由で
下山の筈だったから、まあしょうが
ないし〜 とか考えていたけど、
そのうちふと、乗鞍岳へ行く
手もあるぞ、と閃いてしまった。
場所は近くだし、
今日乗鞍高原に泊まって
明日の午前中登って帰ってくれば、
翌日休みではないけど、
未登頂 3000 m をクリアするし・・・
と真面目に考えてみる。
しかしよく考えたら、
3000 m クラスなんだから
当然雪があるじゃないか〜
そもそも雪があったから今回
穂高へ上がらずに降りてきたわけで、
乗鞍岳でも同じだったら
しょうがないじゃないか。
ということであっさり却下になり、
束の間のワクワク感で終わる。
まだお昼で帰るには時間が早いので、
田代橋まで行ってみることにする。
上高地温泉ホテルの前を歩いていると、
左側の山並みの案内が出ていて、
左が六百山で、右が霞沢岳。
撮ったことなかったので撮影。
田代橋を渡って
左岸をバスターミナルまで戻る。
途中で河原へ降りて焼岳を撮影。
午前中なら順光で綺麗なんだけどね。
バスに乗って上高地を後にすると、
途中で観光バスが渋滞していて
動けなくなっている。
連休が終わって平日だというのに
相変わらずだねぇ。 昼間はこれだから
やはりここへ来るのは絶対に早朝だ。
車に戻り、支度をして駐車場を出ると
なぜか駐車料金が 2000 円・・・
3 日間なのに
何故 1500 円じゃないの?
あ− しまった〜〜
そうか、到着した夜に 23 時半頃
入ってしまったから、前日として
カウントされてしまったみたいだ。
ちょっと失敗・・・
いつもの温泉に入った後、
中央道をひたすら東京へ向かって走る。
今日は晴天なので、
北アルプスも八ヶ岳連峰も
南アルプスも富士山も綺麗に見える。
談合坂 SA に食事の為寄り道すると、
若様から返信が届いていた。
仕事中に遊びの画像送って悪いね〜 笑
首都高速がかなり混んでいたので、
久しぶりにレインボーブリッジ経由の
湾岸線で帰宅。
後で分かったことだけど、この連休中に
吹雪で遭難者が続出していたんだね。
雪山が美しい〜 と撮影していたけど、
よく考えたらあれだけ雪が積もっていて
初日の暴風雨を考えれば、
確かに 3000 m 級の山の上は
凄い暴風雪だったんだろう。
今の時期、アイゼン等持って
行かない人も多いから( 自分も )
連休に前倒しで休みを付けて
出掛けた人は大変だっただろう。
改めて考えてみれば
台風並みの低気圧だったし。
また、連休明けはしばらく晴天が
続く予想だったから、きっと良い
天気が続いたのかと思っていたら、
私が上高地に降りて来た日の涸沢は
午後には既に天気が崩れていたそうだ。
結果的に自分が出掛けたスケジュールが
一番のベストだったようで幸せだった。
こういうこともあるんだねぇ。
非常に運に恵まれた登山になって
三段紅葉も撮れて良かった〜〜♪