2005／07

富士

富士山

富士山に行くと言う若様の話に私が乗り、
最近 CashflowGame で威力を発揮して
いる Takahashi 氏もそれを聞き付け、
参加することになった富士登山。

私は高い山 Best10 で
富士山だけが残っていたことと、
Takahashi 氏も毎年登っているけど、
今年は行く人がいなくてどうしようかと
思っていたことから話が進む。

会社でチマチマと打ち合わせが進み、
天候がクルクル変化していて
思わしくない天候になりそうだったけど、
とりあえず 5 合目まで行って決める
ことになり、実行することになった。

2005 - 07 - 22 （ 金 ）	新宿 中央道 富士宮口 白糸の滝 富士宮コース
2005 - 07 - 23 （ 土 ）	富士宮コース 剣ヶ峯 富士宮コース 御殿場 東名

2005 - 07 - 22　（ 金 ）　　　　晴れ 後ち 曇り

私と若様は当日休暇で、
Takahashi 氏は午前中仕事で
午後から休暇。

お昼に新宿 （ 会社の近所 ） で
私が車で皆さんを拾う予定。

首都高速の 7 号線は快適だったけど、
錦糸町の料金所から大渋滞で
車はノロノロ〜　　流石平日の昼間。

箱崎・江戸橋の渋滞の中では
12 時は絶対無理と思ったけど、
結果的にはちょうど
12 時過ぎに目的地付近に到着し、
二人もその後 5 分程でやって来た。

Takahashi 氏はこれからサッカーの
応援に行くのか？　という格好で、
その格好で午前中仕事していた為、
職場で目立っていたらしい。　笑

初台 R から首都高速に入り、
そのまま中央道へ入って
談合坂 SA で昼食。

若様と Takahashi 氏は、
浜省と長渕の話題で盛り上がっている。

河口湖で中央道を降りてから、
最初に話題に上っていた
富士山の西側にある白糸の滝に
行ってみることに。

駐車場に車を置いて少し歩くと、
音止の滝があり、カメラを向けてみる。

滝なので低速シャッター撮影を
しようと試みるけど、
明る過ぎて低速に設定出来ない。

フィルムの無駄って感じだったけど、
まあ試しと思って1 枚撮って先へ進む。

土産物のお店の並びを抜けて、
階段を降りて行くと、
先の方に滝が見えてくる。

手前は滝壺から水が流れて
沢になっていて、
その向こうが滝になっている。

しばらく撮影して一通り撮った頃に、
若様と Takahashi 氏がやって来た。

Takahashi 氏は動画も撮っていた。

白糸の滝の入り口付近で
3 人で記念写真を
撮ろうとしていたら、
小学生の集団がやって来て
記念写真どころでは
なくなってしまう。

学校行事らしく次から次へと
子供達が入って来るので、
沢まで戻ってそこで記念写真を撮る。

若様のと私のを同時に
セルフタイマーで撮ったら、視線が・・・

撮影時はカメラは
1 台にせねばならぬ。

時間が押しているので
白糸の滝を後にする。

山に入るとコンビニが無さそうなので、
白糸の滝の傍で買い物を済ませて
富士宮口へ向かう。

下界はまあまあ晴れていたけど、
富士山の裾野を登るに連れて
どんどんガスが掛かってくる。

金曜日のせいか、
すれ違う車も非常に少なく快適。

グネグネした道路を登ると
五合目に到着。

車は多かったけど停められないことはなく、
売店や登山道入り口のすぐ脇に停められた。

しばらくその辺で写真を撮った後、
売店に夕食を食べに行くと
客は他にいない。

貸切状態で快適ではあったけど、
やはり高山の為ちょっと価格は高い。

日が暮れる前はガスも少し取れ、
青空も出てきて、夜の天気に期待が持てる。

車に戻った後、出発予定の 22 時頃まで
仮眠を取ることになった。

静かに寝られるのかと思っていたら、
やってくる車の音やライト、人の声等で、
とても寝られる状況ではない。

よく考えたら富士山は夜中に登ることが
普通にあるから、当然か・・・

それであれば、少し離れた場所に車を
駐車した方が良かったかもしれない。

車中では若様か
Takahashi 氏かは不明だけど、
鼾の音がよく聞こえている。

皆あまりきちんとは寝られないようで、
そのうち起き出して
カメラの話で盛り上がっていた。

出発予定時刻が近くなったので、
そろそろ準備を始める。

車の外に出ると、
とても月が綺麗に見えていたので、
二人が月を撮り始めたが、
上手くいかない様子・・・

露出を下げるように言ったら、
わりと綺麗に撮れていたみたいだった。

いよいよ出発だ。

五合目を出てすぐの所から
雲海が月明かりに照らされて
いたので、少し止まって写真撮影。

緩やかな斜面を進んでいくと、
間もなく新六合目。

すぐなので、ここでは
休憩せずに先へ進む。

富士山は人が多くて、
ずっとヘッドランプの光が
続いているのかと思っていたら、
前後は全然人が少なく、
明かりはポツポツとしか見えない。

月明かりが明るいので
ヘッドランプは必要無かった。

Takahashi氏 は普通の登山者からすると
非常に荷物が少ないので、当然速い。

若様も重くはないようだけど、
（ 自分の感覚からするとね ）
山歩きに普段慣れていない為、
ちょっと大変みたい。

しかも超小型とはいえ、
三脚に一眼レフを装着して持っている。

私は殆ど若様と一緒に歩いて登る。

新七合目に着くと、ちょっと休憩。

若様は前回の景信山の時もそうだけど、
きちんと途中の時刻を記録している。

偉いねぇ〜
私にはそこまでは出来ないので
時間は適当な記憶しかない。

22005 - 07 - 23　（ 土 ）　　　　　　曇り

新七合目を出ると、
次は元祖七合目を目指す。

上空は雲が無く、
わりと安定して月が顔を出している。

予報では今夜から明日の朝にかけては、
雨が降るようなことを言っていたけど、
今のところ、あまりそんな感じには
思えない良い天気。

足元はザラザラした土砂が多く、
ズルズル滑り易いので、
ちょっと歩き難い。

たまに月が雲に隠れると、
足元が暗くて見え難くなるものの、
歩けないほどではない。

若様は息が上がることが多いので、
ペースを落とすように
ちょくちょく提言。

私は普段、一眼レフに三脚を装着
して担いで山の中を歩いていて
慣れているから良いけど、
結構面倒なお荷物で煩わしい。

若様に、三脚持とうか？ と言っても、
頑固者なので譲らない。　笑

それにしても、夜はかなり
冷えるのではと思っていたら、
全然暖かいね〜

長袖を着ていたけど、
歩いていれば半袖でも
問題無いぐらいの気温だ。

しかし止まっていると、
流石にちょっと冷えてくる。

下から集団が登って来ると、
だいたい二人して横に逸れて、
先に登ってもらう。

私も高い山は 9 ヶ月振りだし、
タイムスケジュールからして
高山病が出るかもしれないと
思っていたから、通常よりも
ゆっくり登りたかった。

晴れているのは上空だけで、
周囲はガスが掛かっているので、
下界は全然見えない。

登っている人を見ていると、
わりと子供もいるんだね〜

それに普通の登山者とは思えない
格好の人も多く、やはり富士山は
普通の山とはちょっと違う。

途中で沢山休憩を入れながら、
ようやく元祖七合目に到着する。

しかしこの時点で
元気なのは Takahashi 氏だけで、
若様はもうダウンが近い状態の様子で、
私もちょっと疲れが出始めていた。

座り込んでしばらく休むものの、
ちょっと疲れが取れそうにない。

若様はもともと朝型のライフ
サイクルなので、睡眠不足状態で
深夜の行動は厳しいみたい。

まして普段やっていないハードな
運動なので、なお更だ。

しかし宿泊する訳にもいかず、
ここでずっと寝るには寒い。

20 分程してここを出発。

状況は今までと殆ど変わらないけど、
疲れ方は大幅に増加していた。

荷物の軽い Takahashi 氏は
相変わらず先を登っている。

Takahashi 氏が、ロープの外に
高山植物が沢山咲いているのを発見。

昼間ならすぐ分かるけど、
夜だったので全然気付かなかった。

休憩していると、いつの間にか
上空に大きな吊し雲らしき雲が
発生しているのが見えた。

やっぱりこれから天気が崩れて
雨になるのかな〜と、ちょっと心配。

吊し雲はお天気急変の前兆だし、
ましてここは標高の高い富士山だしね。

そのうち下からガスがこちらへ
湧き上がって来るのが見えた。

若様と一緒に、
あのガスが八合目へ来る前に
着きたいねぇ〜と話ながら、先を急ぐ。

しばらく登ると、
ちょっと広めの場所があり、
座った後にしっかり横になってしまった。

八合目の明かりは上の方に見えて
いたけど、結構疲れていたのだ。

予定では 3 時頃にお鉢の稜線に
到着することになっていたけど、
とんでもない。

私達がようやく八合目に着いたのは、
もう 3 時前頃だった。

若様はここでダウンが確定。

寝不足の疲れと軽い高山病とで
もう駄目とのこと。

私も歩けなくはなかったけど、
寝不足が 2 日続いていたせいか
かなり疲れていて、ちょっと山頂まで
行ける自信は正直あまりなかった。

ここは休憩だけというのはなくて、
深夜の遅い時刻からでも
宿泊料金となるそうで、
3 時から 7 時までで 5000 円だ。

ちょっと迷ったけど、
私も一緒に泊まることにする。

Takahashi 氏は単独で
山頂へ向かうそうなので、
3 人で記念写真だけ撮って、
ここで別れた。

寝る場所は蚕棚タイプで
そんなに混んではいないようだった。

疲れていたし布団で完全に横になるから
きちんと眠れるかと思ったが、
何故かあまり眠れない。

途中で何度か気が付くと、
屋根が喧しい。

どうやら外は激しい雨が
降っているようだった。

単独で上へ向かった Takahashi 氏は
大丈夫かな〜 と、
ぼんやり考えながらウトウトする。

私達が二人で後から登るなら、
Takahashi 氏は上で待機だし、
駄目なら Takahashi 氏が
上から降りて来ないといけないから、
Takahashi 氏が上に着いたら
連絡が入ることになっていたけど、
ふと気が付いて時間が気になり
時計を見ると、もう 5 時半前。

急いで携帯を見ると、
5 時過ぎに着信が入っていた。

窓を見るとやたら明るいけど、
晴天の朝の爽やかな明るさではなく、
ガスによるもののようだ。

小屋の入り口まで行ってみると、
どうやら外はトイレ待ちの
行列になっているらしい。

外を見ると一面のガスで
何も見えず、外の登山者は皆
レインスーツに身を包んでいる。

明け方、屋根が喧しかったのは
やっぱり激しい雨だったのだ。

この瞬間に、山頂へは行かずに
ここから下山することが
自分の中で確定した。

布団に戻ってしばらくウダウダ
していると、若様の携帯に
Takahashi 氏より連絡が入って
小屋の前まで戻って来たそうだ。

しばらくして私も再び玄関へ
行って見ると、何と天気が回復
して青空も見えているじゃないか〜

Takahashi 氏が、私が山頂に行くなら
一緒に行っても良いと言うので、
出発の支度をしに布団へ戻る。

準備が整い外で 3 人揃うと、
Takahashi 氏は若様と一緒に
下山することになったそうで、
どうしようかなと思ったものの、
天候はまあまあみたいだし、
2 人はゆっくり降りると言うので、
折角だから山頂へ行くことにする。

小屋の前でちょっと写真を撮り、
その後 2 人と別れて
私は山頂を目指して小屋を後にする。

小屋の裏手を登り始めると、
向こうにお鉢の稜線らしき部分が見える。

距離的にはそう遠くはないようだけど、
勾配があるので楽ではないだろう。

登り始めて間もなく、
昨日のように足取りが重くなり始めた。

3 時間程布団で横になっているので
少しはマシだけど、あまり眠ってないから
睡眠不足なことには変わりない。

夜と違って目的地がハッキリ見えるのが
良いのか悪いのかは良く分からん。

見えていると安心感はあるけど、
なかなか近付いて来ないから
モチベーションが低下し易い。

小屋を出たのが 6 時半過ぎなので、
もう下山して来る人もそれなりにいる。

降りは楽そうだねぇ・・・
こっちは本当に足の上がりが遅いよ。

青空が見えたり隠れたりを
繰り返しながら九合目に到着すると、
ここまでちょうど 30 分。

しばらく休んで出発する。
山頂付近はあまり天候は良くないみたい。

登りながら上をしばしば眺めると、
結構ガスに巻かれていることが多くて
晴れる雰囲気が無いぞ。

まあだからといって、ここまで来て
降りることはあり得ないので、
そのままトボトボと登り続ける。

このまま稜線まで
行くのかと思っていたら、
意識してなかったけど、
途中に九合五勺の小屋があった。

ここでも少しだけ
休憩してすぐに出発。

今度こそ次は稜線だ。

九合五勺から上では晴れることは無く、
ずっとガスに包まれたまま
たまに小雨がパラつくこともあった。

まあ下の方では晴れていて、
稜線近くだけがガスの中
なのかもしれないけど。

しかし勾配がきついんだろうねぇ〜
朝一のわりには随分きつく感じる。

ようやく稜線の鳥居が
すぐ傍に見えるようになってきた。

地図では八合目から稜線まで
01:40 になっているけど、
やっぱり無理だったね〜

稜線に到着し、浅間大社奥宮前の
ベンチに腰を降ろしたのは
8 時半前だったので約 2 時間。

既にガスで視界が悪く、
ここから奥宮まで 30 ｍ も
無いぐらいなのに、
霞んで半分ぐらいしか見えない。

おまけに寒いので
レインジャケットが出動だ。

ずっとここに居てもしょうがないので、
剣ヶ峯へと向かうことにする。

稜線上を西へ進むのは分かっていたけど、
どこから進むのかが分からず、
とりあえず裏手に行ってみると
トイレがあるけど、こっちで良いのかな？

傍で新しい施設を造る工事が行われていて、
ボードに登山者用通路と書いてあったので、
たぶんこっちだろうと歩いてみる。

天気が良ければおそらく剣ヶ峯が
見えるんだろうけど、なんせ視界が
15 ｍ 程しかないからよく分からん。

道は平坦でフラットの土だから、
非常に歩き易い。

向こうから登山者らしき人が来たので、
おそらくこちらで大丈夫だろう。

剣ヶ峯は近いので楽かなと
思っていたら、手前に滑り易い
面倒な斜面があった。

その上に建物があり、ここでも進む
方向がよく分からなかったけど、
歩いていた人達が建物の方へ
行くので付いて行くと
そこが剣ヶ峯の山頂だった。

やった〜、やっと到着だ〜！！！

まあガスで何も見えないけど、
とりあえずこれで国内の高い山
ベストテンは完了だ、よしよし。

剣ヶ峯では当然皆さん記念写真を
撮るので、しばらく座って、
人が減るのを待つ。

そのうち小雨が横殴りに降って来たので、
急いで撮影を頼んで撮って貰った。

横と縦を両方撮って貰ったけど、
おっちゃんが縦の時に
足が切れたと言っていた。

コラ〜、
私のレンズは 24 mm なのに、
何で全身入らないのだ−！！！

どう考えても入る筈なのに・・・

晴れて人も少なければ、
やり直してもらうところだけど、
小雨が降っていたのでカメラを
濡らさない為にさっさと諦める。

後日談として、
8 月上旬に写真が全部
出来上がったんだけど、
案の定足は切れていた。

上の方に意味の無い空白・・・

そう、典型的な初心者の
日ノ丸構図。　憎

だ〜〜から、人に撮って
貰うのは好きじゃないし、
ストレスが溜まるんだよ！

このままここに居ても何も見えないし、
下で二人が待っているので
剣ヶ峯を後にする。

これまで登り一辺倒だったから、
最初の下り坂がかなり楽に感じて
何より速い。

途中三分岐の所があって帰りに迷わない
ように気を付けた所があったけど、
そこまで来ると
傍を歩いていた若い兄ちゃんが、
案の上どっちの道か聞いてきた。

とりあえず、左から来たから
左に行けば必ず戻れるよ、と教える。

そこからしばらくは
その兄ちゃんと話しながら歩くと、
富士吉田側から 6 人で来て、
後の 5 人は先に降りてしまい、
1 人で残ったので、どっちに行けば
良いのか分からないという話。

私の場合はガスで視界が悪い為、
道に迷った時があったけど、
この兄ちゃんの場合は、
初めて登山をしたのが今日とのことで、
視界どうのこうのよりも、
根本的に登山道を知らないって感じ。

おいおい・・・
やはり富士山とは、普段登山を
しない一般人が来る所らしい。

でも人が良くて礼儀正しい
兄ちゃんだったので、
浅間神社の前でちゃんと地図を
広げて帰り道を教えてあげた。

無事に御殿場口まで
行けただろうかね〜？

浅間神社の傍の鳥居を潜り、
ここから下山に入る。

登りよりは楽だけど、降りは降りで
歩き難いね〜、やっぱり。

すれ違う登りの人達は皆きつそう。

自分も 1 時間程前までは
そうだったな〜 と思いつつ、
降りになって良かったと実感する。

しかし富士山の登山道って、
ほんとに面白味が無いねぇ。

殺伐とした変哲のない道がずっと続くと、
やっぱり長く感じるのだろう。

親子連れもわりと見かけるけど、
小さい子供でここまで歩いて
来るのは大変だろうなぁと思う。

親は好きで来ているのかも
しれないけど、チビッ子が
登山が好きとはあまり思えんが・・・

九号五勺から九合目付近は、
降りるのにあまり時間は掛からない。

小屋の自販機が目に入ったので
価格を見ると、
ビール 350 ml が 800 円だった。

高山はコストが掛かるから
高いのは分かるけど、800 円かぁ・・・

日本アルプスでも 500 円だけど、
営業期間が短いからまあしょうがないか。

登山道の脇にはまだ雪が
残っている箇所もあった。

今度は少し長めに歩き、
ようやく八合目まで降りて来る。

今朝出発した小屋だ。

富士宮口の小屋はどこも
小屋前の休憩スペースが狭いねぇ。

他のコースもそうなのかな？

日本アルプスは
結構広い所が多いけどねぇ。

おかげでここもベンチは一杯なので、
外れの石段で荷物を降ろして休憩。

降りは各小屋でちょっとずつ休み、
おにぎりやらパンやらを
少しずつ口に入れる。

そんなに食欲がある訳でもないし、
食事にそう長く時間も取りたく
ないので、当然このパターンだ。

朝別れた二人はほぼ同じ時間に
ここから下山したんだろうけど、
今どの辺だろうか？

宝永火口経由で降るとは
言ってたけど、ゆっくり降りても
下で待ち時間が結構あるだろう。

早く降りたいとは思うものの、
やはり疲れているので
なかなかスピードは上がらん。

麓の方はずっとガスの中で見えないけど、
時折り一合目分ぐらいはガスが
取れて見通しが良くなる時もある。

降りながらたまに上を振り返るが、
やっぱり上の方もガスに
包まれていて何も見えず・・・

荷物がちょっと重いことと、
ずっと下を見ながら歩いているので、
やっぱり首や肩が痛い。

まあ毎度のことだけどね〜

元祖七合目まで降りて来ると、
ここもやっぱり休憩者で一杯だ。

若様と二人でダウンしかけて寝そうに
なった石垣がちょっと懐かしい。

スペースが無いので、
ここはそのまま通過する。

ひたすら首が痛え〜肩が痛え〜と
思いながらダラダラ降っていると、
周囲には高山植物が沢山咲いている。

随分広いエリアに
咲いていたんだねぇ〜

そういえば、
今朝３人で登っている時、
Takahashi氏が暗い中で
高山植物が咲いている〜と
言っていたのを思い出す。

高山植物をじっくり見る余裕があるのは、
やっぱり Takahashi 氏が
元気だったってことだねえ。

ほんとに疲れてくると、
それどころじゃなくなるし・・・

しかし下の方に小屋が見えているけど、
六合目に小屋はあったっけかな・・・

不思議やなぁ〜 と思いながら降って行くと、
なんとまたしても新七合目じゃないか〜

そうか〜〜、七合目が二つあったことを
すっかり忘れていた。

それだけ疲れていて早く降りたいって
思っていた証拠だねぇ。

あ−、しかしショック〜〜
降り区間がまた一つ増えた
みたいな気分じゃないか。　泣

ここではベンチが空いていたので、
しばらく休憩する。

もうすぐ 12 時になる頃だけど、
午前中のうちに下山するのは
やっぱり無理だったねぇ。

さて今度こそ、
本当に六合目を目指して下山だ。

しかしこの区間は少し降りると、
向こうの方に
駐車場らしきものが見えている。

見た目ではそう遠くないように
感じるし、さあ頑張るぞぉ〜

確か六合目まではわりと平行に
近い感じで登ってきた記憶があり、
ここから降ると途中で右へ進む筈だけど、
なかなか右の方へ進む気配がなく、
ずっと降っているじゃないか。

そのうち、とうとう小屋まで降りる。
六合目にも小屋があったんだねぇ。

夜でさっさと通過したから、
覚えてなかったみたいだ。

六合目の小屋の前は素通りする。
ここまで来ると流石に休憩は無料だ。

ここからはかなり平坦に近い
緩い道をゆっくり歩いて降る。

いや〜、もうすぐだぁ〜〜

すぐ上の方ではブルドーザーが
ゆっくり移動していた。

ほんとに富士山では
ブルドーザーが走っているんだね〜

駐車場のすぐ上の所が
小さな広場となっていて、
ようやくそこまで降りて来ると、
下で待っている筈の二人
（ WakaTaka兄弟 ） が、
写真を撮っている。

写真の撮り方の勉強をして
いたそうだ。　　偉〜い！

聞いたら、予想していたよりも、
私が降りて来るのが早かったそうだ。

12 時半頃なので、上から 3 時間
程だから、まあそんなもんか。

トイレに寄ると、あまり間を
空けずに車で出発する。

麓を走っていると、
かなりガスが覆っていて、
視界が良くない。

下界の天気は
どうなんだろうねぇ〜？

富士山スカイラインに入ると、
土曜日だというのに全然車が走って
なくて、あまりに快適過ぎる走り。

快適なドライブは良かったけど、
目的の温泉への道がなかなか
現れなくてちょっと不安が・・・

ちょっとおかしいので適当な所で、
快適ドライブを
索敵ドライブに切り替える。

地図に正確な道が書いてない為、
途中で工事のおっちゃんに聞くと、
この道真っ直ぐ行けば良いよ、と
言われ、一安心。

がしか〜し、行っても行っても
全然ないじゃないか〜！！
どこにあるんじゃあああ〜！

3 人でブツブツ言いながらも、
周辺をグルグル走るが見当たらない。

同じ交差点に再び戻って来た時、
とうとう解決の糸口を発見！

しかしそれは、最初に見た時に
信じた看板が間違っていたことを
悟った瞬間でもあった。

どう考えてもあの看板の設置は
おかしい！ と文句のオンパレードの中、
車は正しい道へと進む。

しばらく走って
ようやく見つかった御胎内温泉。

腹も減っていたので、
中に食事処があれば一緒にという話
だったが、その計画は頓挫・・・

入館料が 1300 円で
それを入浴料だと思っていたので、
風呂に入らず食事だけ済ませる予定の
Takahashi 氏がそのまま入ろうとすると、
入館料を払ってください、だって・・・？

なんと、1300 円はお風呂代ではなく、
施設使用料だったようで、
食堂に入るだけでも 1300 円
取られてしまうのだった。

ということで Takahashi 氏は
車でお昼寝となり、
私と若様は温泉へ・・・

中はわりと広めで綺麗だし、
外の露天風呂も
3 つあってかなり広かった。

不思議だったのは土曜日なのに、
とても人が少なくて
半貸切みたいな感じだったこと。

温泉を出ると次は食事処だけど、
未定だし時間も押していたことから、
御殿場 IC までの間で適当な所があれば、
そこで済ませようということになり、
とりあえず、御殿場市街地を
目指して車を走らせる。

以前の予定では、清水まで行って
寿司ミュージアムだとか
沼津の漁港で美味いものを食べるだとか
そういった話に花が咲いていたのに、
結局は通り道のレストラン 『 さと 』 で
普通の食事になった。

まあ、美味い食事は
また次回ということで・・・・・

若様は沼津の寿司に未練があるらしく、
ここでも寿司（？）を注文していた。　笑

Takahashi 氏は、職場の同僚女子の
かみやんのランチブログに負けじと
食事をディジカメで撮影。

食事の後はしばらく、
Takahashi 氏の次なるディジカメ購入
大作戦の話題に花が咲いていた。

食事を済ませると、車は東名高速に
入って一路東京へと向かう。

週末で渋滞しているかと思いきや、
全くその気配はなく、
またしても快適なドライブだ。

東名はずっと 3 車線なので、
やっぱり走り易いねぇ〜

そのうち、Takahashi 氏が携帯で
ネットが繋がらないとボヤき始める。

何やら奥さんから、家が揺れたと
いう連絡が入ったらしく、
どうも地震が起きたらしかった。

そのうち高速道路の電光掲示板にも
地震注意の表示が・・・
やはり地震が起きたらしい。

CD を AM ラジオに替えると、
地震情報と各地の震度を放送している。

どうやら震源地は千葉県北西部で、
各地の震度は 4 〜 5 らしく、
結構揺れているじゃないか〜

まあここで悩んでいても
しょうがないし、それより問題は
二人をどこで降ろすかだ。

色々検討した結果、渋谷で降りて
しばらく新宿まで下道を走って、
そこで降ろして帰るかなと考えていたら、
用賀から谷町まで渋滞表示だったので、
結局は用賀から環八を走って
若邸の傍で若様を降ろし、
そのまま青梅街道を新宿へ向かい、
中野坂上で Takahashi 氏を降ろす。

地震の影響で、
千葉県内の京葉道路と東関道は
共に通行止めの表示だったので、
憂鬱気味だったけど、
しょうがないので
とりあえず首都高速を走ると、
こちらはわりと流れていた。

一之江 R で降りるのかと思っていると、
何故か他の車がそのまま京葉道路へ
入って行くじゃないか・・・

どうなるのかなと思ってそのまま
付いて行くと、何故か京葉道路は
車がガンガン走っていて、
対向側も車が走っている・・・

な〜んだ、走れるじゃないかぁ−
ラッキー！！！

高速と下道とでは、
全然苦労が違うからねぇ〜

おかげさまで 19 時頃には
近所のスーパーで買い物が出来て、
早めに帰宅出来た。

その後二日間は足が毎度の筋肉痛で、
完全に引くのに
週の後半まで掛かってしまった。

月曜日は会社で、3 人の撮った
画像や写真でわりと盛り上がり、
また登山の土産話に
花が咲いたのは言うまでもない。

職場の人で遊びに行くと、
週が明けても楽しかった余韻が残るので、
月曜病が半減するから良いね〜

ガスに巻かれて何も見えなかったけど、
とりあえず日本で一番高い所に行けたし、
国内の高い山ベストテンが完了
出来たので、良かった良かった。

若様は八合目でダウン
（ 一応自分も ） だったけど、
また次回チャレンジして貰うとして、
この二人には是非、北アルプスに
出掛けて貰いたいなぁと
思う今日この頃・・・

富士山より楽しみが沢山あるよ〜