日本では十年振りの超冷夏となったこの夏。
涼しいのは大いに結構なんだけど、
事実上梅雨が続いているのと同じで
あまり晴れの日が期待出来ないうちに
8 月も後半に入ってしまった。
今回一緒に出掛けるのは、高い山に一緒に
行くのが実に 2 年振りの古ちゃん。
普段は仕事漬けで忙しいらしいけど、
何とか休みを取って北アルプスに行くと
いう気合いに押されて、夏山最盛期の
週末小屋泊登山にお供することに。
この時期の休前日の小屋泊まりは
ちょっとした覚悟が必要だけどね。
フルに 3 日間歩くのかと思って
あちらこちらとプランを作ったわりには、
前夜発ではなくて朝出発だということが
発覚したのが、なんと 2 日前・・・
当然、楽なプランに落ち着くことに。
3 日間も休みを使っておいて
合戦尾根の往復だけなんてことが、
黒田さんや久保田先生の耳に入ったら、
おそらく殴られるかもしれないけど、
許してもらおう・・・
先月歩き過ぎて死にそうだったし〜
この夏はまだ写真をちゃんと撮れてないので、
今回は写真をゆっくり撮れるように
ゆったりとしたプランで行きたかったし、
何と言っても疲れて死にそうにならずに
楽して歩きたかった。 久しぶりにね〜
2003 - 08 - 22 ( 金 ) |
千葉 三鷹 中央道 安曇野泊 |
2003 - 08 - 23 ( 土 ) |
安曇野 中房温泉登山口 合戦尾根 燕岳 燕山荘泊 |
2003 - 08 - 24 ( 日 ) |
燕山荘 合戦尾根 安曇野 中央道 三鷹 千葉 |
最近の生活リズムからしておそらく寝ずに
出掛けることになるだろうと思っていて、
用意をした後に特にすることも無かったので
2 時半頃に電気を消して寝てみたけど、
案の定、眠れずに朝を迎えてしまう。
平日の朝の時間に首都高速を通ると
大渋滞にハマって動けなくなってしまう為、
6 時頃には出掛けようと思っていたら、
朝になって色々と済ませておこうと
思うことが発生してしまい、
結局 15 分程遅れて出発。
ちょっとまずいかな〜 と思ったりも
したけど、予感が的中してしまう。
京葉道路に入った途端、
すぐに渋滞に捉まってしまった。
この渋滞はとりあえず船橋付近までだから
良かったけど、問題はその先の首都高速。
荒川の橋でとうとう車が停まってしまう。
両国から混雑するのは覚悟していたけど、
ここから渋滞するとはねぇ・・・
7 時半過ぎ頃に三鷹で古ちゃんを拾うことに
なっていたけど、ここでこの調子だと 120 %
無理なので、電話して遅くなる旨を伝えた後、
ひたすら前の車のテールランプと睨めっこ。
7 号の小松川線は 2 車線だけど、
料金所の所は車線数が多い。
( 普通はどこでもそうだねぇ〜 )
料金所の向こうでは車が 4 列で
停まっていて、4 列が本線の 2 列に
入ろうとするから渋滞してしまっている。
この先の 6 号向島線との合流地点では、
更に車線が 1 車線に減ってしまう。
そりゃ〜 渋滞しない方がおかしいよ。
2 車線 + 2 車線 = 2 車線なら
渋滞するに決まってるだろ。
両国 JCT を通る時はいつも混んでて、
必ずそう思う、というか思わされる。
それにしても私なんかは、
車が停まってしまう程の激しい
渋滞は遊びに行く時ぐらいだし、
しかも平日の朝なんてことは稀にしか
ないからまだ良いと思うけど、
仕事で毎日この渋滞に
ハマっている人は大変だなぁと思う。
この精神的ストレスや時間の無駄、
長時間の排気ガスの大気汚染等を考えると、
やっぱり過疎化している田舎に
高速自動車道を建設しろなんて話より、
首都高速を先に改善した方がよっぽど
景気対策や環境対策にも効果が大きいと
思ってしまうけど、どうなんだろうねぇ。
しかしあの継ぎ接ぎだらけの首都高速に
これ以上車線を増設しろというのも、
結構難しいよねぇ〜
通勤電車の問題も同じだと思うけど、
通行時間帯によって料金に差をつけるとか、
何とか混雑を緩和する良い知恵はないのかな。
ようやく 6 号向島線に入ると、
こちらの方が流れているじゃないか・・・
ここ箱崎江戸橋といえば首都高速の中でも
屈指の渋滞のメッカなんだけどね。
三宅坂を過ぎて 4 号新宿線に入ると、
どんどん流れるようになったけど、
逆に対向側は渋滞している。
やはり都心に流入する車が多いんだねえ−
結局 40 分程度遅れて
古ちゃんを拾って三鷹を出た。
あ〜、お疲れお疲れと思っていたら、
またしても問題が発生してしまう。
前に同じように三鷹を出て、
中央道の調布 IC から高速に乗った時は
すんなり調布 IC に着いたのだけど、
今回はどっかで曲がる所を間違えてしまい、
なんと住宅路地の中をグルグル、
高速の下をグルグル・・・
古ちゃんは普段車を運転しないし
この辺の地理も知らないらしく、
全然当てにならない。
とんでもない住宅地の中の狭い路地を
回った後、ようやく分かる所に出て
とりあえずファミレスに入る。
昨晩は寝てないので
この時間( 9 時過ぎ )になって
目がショボショボし始めてきた。
朝食を食べた後、調布 IC から
中央道に乗ってようやく一安心。
ま〜今日は移動するだけだし、時間は沢山
あるから焦ることが無くて良かった。
中央道を走っていると左側に南アルプス、
右側に八ヶ岳が見えてくる。
今日は天気は良いけど
山の上は午前中からガスが沸いていて、
どうも稜線は駄目みたい。
古ちゃんは山に行く時は
大概ガスだの雨だのと、
お天気にはあまり恵まれないらしい。
私も今年は 6 月 7 月と
ずっと晴れに当たっていない。
天気予報では今週末は良いらしいけど。
双葉 SA に立ち寄ると外はかなり暑い。
上空には青空が広がり、
数日前までの冷夏はどこ? って感じ。
豊科 IC で高速を降りると、
安曇野でもこの晴天は続いていた。
今日泊まる宿と明日の朝の
乗り合いタクシーの停留所を見つけて
確認した後、蕎麦屋を探し始める。
この辺のエリアに来ると、やはり蕎麦を
食べようかということになるねえ−
この辺の蕎麦屋は自宅でネット検索して、
色々あちこちにあることは分かって
いたけど、うちにはプリンターが無くて
印刷した紙を持って来れなかったので、
あまり役に立たなかった。
乗り合いタクシーの停留所からすぐの所に
案内を見つけて、とりあえずそこに入る。
店は結構凝った感じのようで、
平日の午後と空いていたせいもあってか、
わりと良い感じに思えた。
蕎麦を食べた後、温泉に入る為に
乗り合いタクシーの停留所の方へ戻る。
( 隣なのですぐ )
停留所は登山者の為に駐車場を提供
している町営しゃくなげ荘の所にあり、
その隣には何とか温泉館という温泉施設が
あるけど、温泉に入る前にその傍にある
八面大王の噴水塔という所に寄ってみた。
ここは今年の春に改装されて
足場湯になっていた。
踵より少し高いぐらいまで温泉が張ってあり、
その周りを囲うように座るようになっている。
しかし底には丸太や小石などが設置してあり、
足の裏を刺激出来るように作られていて、
小石の上に立つとかなり足の裏が痛かった。
たいしたこと無さそうに
見えるんだけどねぇ・・・
温泉館の方に風呂に入りに行くと、
料金は 400 円と安いけど風呂のお湯が熱い!
結構熱いのでそう長くも入っておれず、
さっさと出て休憩室で畳の上に寝転がると、
これが結構気持ち良い。
休憩室はそう広くはないけど
平日だったせいか空いていた。
温泉を出ると畑に向日葵が集団で
咲いているので立ち寄ってみると、
皆夕日と反対の方に顔を向けている。
向日葵って太陽の方に顔を向ける花だと
思ったけど、1 日で東から西まで
半周するんだっけか?
いや〜 そんなことはないなぁ・・・
皆東に顔を向けてたけど。
17 時頃になっていたので、
ペンションに行ってチェックインしてから、
腹減らしの為にしばらく外を歩き回ってみる。
この辺は田園風景が広がっていて、
何とも長閑な所だね〜
ペンションのオーナーは
少し建物に凝っているのか、
ペンションが少し変わった感じの造り。
後から無理やり展望台のようなものを
増築したような感じになっている。
食堂には登山ザックやスノーシュー、
カヌーの道具等が展示してあったり、
外にも道具があったりした。
ここのオーナー夫婦、
結構アウトドア派のようだねぇ〜
昨夜貫徹で寝てなかったせいか、
眠れな〜〜いと悩むことも無く
寝ることが出来た。
朝起きて外を見ると、西側のアルプスの
山々は青空に包まれ、とても良い天気。
乗り合いタクシーの時間が決まっているので、
朝食の後とっととチェックアウトをして、
しゃくなげ荘の駐車場へと向かう。
少し奥の方の登山者専用駐車場に車を置いて、
停留所へ戻って来ると、ここから乗り合い
タクシーに乗ったのは、私達だけだった。
穂高駅から来た乗り合いタクシーは
20 人ぐらい乗れるようだけど、
最初から乗っていた乗客は 2 人だけ。
土曜日なのに空いているなぁ〜 と思う。
やはり普通の登山者は早朝の便で行くか、
又は中房温泉まで
直接マイカーで入る人が多いのかな?
中房温泉登山口までの間の山道を
グネグネ走る合間に窓の外を見ると、
松本方面の上空に何故かレンズ雲のような
雲がいくつか浮かんでいるのが見える。
朝から嫌なものを見てしまった。
折角これから山に入ろうとしているのに、
悪天の兆しである雲が出ているなんて
結構ガッカリなもの。
中房温泉が近付くにつれ、林道に駐車
しているマイカーの数が増えてくる。
いつも忘れているけど、中房温泉宿泊者
でなくても、少し下の方に町営の駐車場が
あったんだねぇ。 まぁ満車みたいだけど。
登山口には予定より 15 分程早く到着。
結構思ったより登山者がいるものだね〜
以前ここから山に入った時は
早朝に着いて 6 時半頃歩き出したのだけど、
その時も沢山人がいたことを思い出す。
でもそうか、私達のように
今日燕山荘泊まりの人はこの時間でも
十分だから、沢山いるわけだ。
準備が整い 9 時半頃、
いよいよ合戦尾根へ入って行く。
のっけから急な登りが続くものの
勾配がきついだけで脚の運び具合は
わりと楽で、そんなにはきつくない。
第一ベンチ、第二ベンチと、
ちょうど 30 〜 40 分おきぐらいに
休憩ポイントが現れるので Good 。
麓はまだ樹林帯の中なので、景色はあまり
見えないけど、日陰だからそんなに暑くない。
しかしたまに日向になると、
全身から汗が噴き出して止まらない。
暑い!! 冷夏はどこへ行った??
今回は燕山荘まで 4 時間強しかないし、
昨晩はちゃんと眠っているので、
久しぶりに三脚を担いで歩いてみる。
またザックをいつもより
結構軽くしていることもあってか、
今回は快調快調、かなり楽な感じ。
やはり山歩きはこうじゃ
ないとねぇ〜 とつくづく思う。
だって今回は 42 L ザックだしぃ〜 笑
第三ベンチに着くと、沢山の登山客が休憩中。
ゲゲゲ−、この人達は皆燕山荘泊まりか〜
まあ 8 月の土曜日だし、しょうがないねぇ。
しかし相変わらず中高年が多いねぇ。
あんまり人が多いので、
ここでは休まずにさっさと先へ進む。
適度な時間が過ぎた頃に
次の富士見ベンチに到着すると、
混雑がそうでもなかったので休憩タイム。
それにしても周囲の中高年を見ていると、
本当に荷物が軽そうな人が多いよねぇ。
荷物はデカければ良いというものでは
ないと思うけど、いくらなんでも
小学生の遠足じゃないんだし、
その中に何が入っているの? って
尋ねたくなるような人もいる。
富士見ベンチを後にして、
次は合戦小屋を目指して歩き出す。
相変わらず樹林帯が続いていて、
所々に花崗岩の白い地面が
顔を出すようになってくる。
またボチボチではあるけど、
大きな岩場も現れるようになってきた。
樹林の隙間から見えている表銀座の稜線や
大天井岳の方は、綺麗な青空が見えていて、
今日稜線歩きをする人は
さぞかし良い眺めだろうな〜 と思う。
合戦小屋まであと 7 分のプレートを
過ぎて少し進むと、大勢の人の声が
聞こえてきて合戦小屋に到着する。
ここは休憩している登山客で一杯だ。
合戦小屋
名物のスイカ
ここの名物のスイカ、流石に今日の
この暑さでよく売れているようだった。
私達も買ったけどやはり美味いねぇ〜
今年初めて食ったよ。
奥のテント内のテーブルが空いて
いたので、しばらくそこで長めの休憩。
13 時過ぎ頃までお昼を食べたり、
お湯を沸かしたりしてゆっくりしてたけど、
混んでもいたのでそろそろ支度をして
13:20 頃、最後の稜線への区間へ出発。
しばらくまだ樹林帯が続くものの、
表銀座の稜線の方には
槍ヶ岳の姿が見えるようになってくる。
でも今日はちょっと雲がモクモク
していて、あまり美しい姿ではない。
まあ既に午後だし・・・
しばらく歩いて行くと、
遂に見通しの良い場所に出て、
向こうの稜線上に燕山荘の姿が見えた。
ここまで来ればもう後は
40 分程で着くだろうから安心〜
なんて楽チンな・・・
燕山荘の下付近は、結構お花が沢山
咲いていたような記憶があったけど、
思った程でもなかった。
トリカブトは沢山咲いていたけど、
以前ほどではないような気がする。
冷夏のせいなのかな?
今回は花を撮ろうかなと、古ちゃんが
一眼レフカメラを持って来ていた。
合戦尾根は大変だからとしまっていたけど、
合戦小屋から上は持って歩いても大丈夫
だろうと、写真撮りながら歩いている。
一眼レフといっても、
フルオートで押すだけのバカチョンと
同じ使い方らしい。 勿体無い・・・
時間も豊富にあるし荷物も重くないので、
疲れることなく燕山荘に到着。
稜線に出ると西側の裏銀座の
山並みがハッキリ見えていて、
西風が気持ち良く吹き付けてくる。
受け付けする前に、しばらく稜線で
写真撮影にのめってしまう。
受け付けすると、今日の割り当ては別館。
燕山荘の施設の中で一番南側にある建物で、
今日も結構人が沢山入っているみたい。
一息ついてから
燕岳に行ってみることにして、
写真の道具だけ持って小屋を出た。
上空には青空が広がっていて、
この分なら夕立の心配は無さそう。
途中に少しコマクサが咲いていたけど
な〜んかコマクサがしょぼ−い・・・
時期がもう遅いのかな??
それにしても空身はなんて楽なんだ〜
いや〜ほんとに楽チンだ。 笑
上空に青空が広がっていても山岳地特有の
レンズ雲や吊るし雲が出ていると、
上空では強い風が吹いていて
天気を急変させる前兆と言われている。
今回は翌日の未明にも
かなり怪しい雲が広がったけど、
当日翌日共に日中は良い天気になった。
写真中央は 鹿島槍ヶ岳
燕岳はやはり特徴的だ。
花崗岩の白砂に這松の緑という絵は
なかなか独特なものがあるね〜
太陽の陽射しを受けているので、
白砂が青空に映えて美しい感じに見える。
ここを登っていると、初めてブロッケン
現象を見た時のことを思い出す。
今日は周辺にガスが沸いてないけど、
その時は東側の谷間にガスが
埋まっていて背後から陽光が射し、
三重ブロッケンを見ることが出来た。
もう少し上の方へ登って行くと
木の階段を整備してある所があり、
確かこれ初めて 5 年前に来た時、
整備の最中だったやつだ。
今ではすっかり綺麗になっている。
( 当たり前だ )
間もなく山頂が近付いてきたけど、
結構人がいるのでイマイチ・・・
ここの山頂は非常に狭いんだよ〜
10 人程いたらもう一杯って感じ。
しばらく山頂の端で大人しくしていたけど、
風が強く寒いので少し裏側の方に降りてみる。
でもやっぱり寒かった。
少し下の広くなっている所で写真撮ったり
していたら、そのうち山頂が静かになった為、
再び登ってみると人がいなくなっていたので
ここぞとばかりに山頂で写真撮影。
燕岳山頂
2763 m
今日は 360 度全ての方向に視界が利いていて
陽も射しているので撮影が結構楽しい。
昨年行った餓鬼岳が
結構近く見える。
向こうからこっちを見た時は
もっと遠そうに思えたけど。
槍穂高から裏銀座、立山の方面は
一応稜線は見えてはいるけど、
稜線付近にはガスが多く夕方なので
かなり灰色っぽい感じになっていた。
北側は鹿島槍までは見えるけど
その先はガスで見えない。
東側は天気はまあまあだけど、
少し遠いのではっきりは
見えなくなっていた。
16 時半を過ぎていたので
燕山荘へ戻ることにして降り始めると、
何か来た時と道が違う・・・
あれっとは思ったけど踏み跡あるし、
まあ行けるだろうと思って進んで行くと、
整備された木の階段の途中で本道に出た。
この辺には奇怪な岩が沢山あるけど、
どうやって出来たのだろう??
燕山荘には 17 時過ぎ頃戻った。
今日はまだビールを飲んでいなくて
飲みたいけど、夕食が 17 時半から
なので、あまりゆっくりも出来ない。
とりあえず小ジョッキだけ飲んで部屋に戻る。
食事の為に本館の食堂へ行くと、
相変わらずの人の多さ・・・
まあ土曜だし当たり前か。
5 年前の時は奥の上の方に
TV が置いてあるだけだったけど、
今は大きな薄い TV が壁に付けてある。
液晶 TV だろうか、
今話題のプラズマ TV だろうか?
でもプラズマ TV はまだ早いだろ・・・
TV にはずっと明日の天気予報が
映ったままで、明日の穂高は
終日晴天マークになっている。
あれだけ吊るし雲やレンズ雲が
派手に出ていたのに、
明日は良い天気なんだろうか??
少し気掛かりだけど、考えても仕方がない。
ここは 24 時間お茶が飲めるようにしてあり、
また登山者が水筒等を持って来れば、
お茶を好きなだけ入れて出掛けることが出来る。
ちょっと暑さが引いてくる時期なら
有難いサービスだねぇ〜
燕山荘に泊まるのは 2 回目だけど、
こちらのスタッフの人達は結構
接客がしっかりしてる印象を受ける。
食事の際に色んな注意点や案内等について
こちらのスタッフが説明をしてくれる。
ここの名物イベントに、
オーナーが生でアルプホルンを
吹いてくれるというのがあって、
今日は夕食の後に年 1 回の
クラシック生演奏会を行うそうだ。
前回同様、またしても
アルプホルンは外してしまった。
食事の後に外に出ると、まだ明るくて
周囲の山々は姿を見せている。
常念山脈にはガスは殆ど掛かっていないけど、
裏銀座から槍穂高の山並みにかけては、
ずっと山肌にガスが掛かっている。
風も強いし写真を撮るわけでもないので
とりあえず別館に戻ることに。
別館に戻り自分達のスペースへ行くと、
8 人スペースの所がまだ 6 人のまま。
流石にもう 18 時半近いので、
これから客が増えることはないだろう。
良かった、キチキチにならなくて。
既に布団が敷いてあり、
特にすることもないので横になっていると
そのまま寝てしまいそうな感じだけど、
いつもの調子でこんな時間に寝るわけがない。
周囲の様子はすっかりお休みモードの
雰囲気だけど、1 時間程ゴロゴロした頃に
古ちゃんが起き出してクラシック
コンサートに行かないかというので、
眠ることも無さそうだし
行ってみることにして本館へ出掛ける。
本館の傍まで来ると
既に開演時間を過ぎていて、
食堂の中は人で一杯になっている。
外のベンチからも
人が中を眺めているのが見えた。
中には入れそうもない感じなので、
とりあえず外のベンチから中を見ることに。
演奏はまだ始まってなくて、
色々担当者が説明をしているようだ。
途中でスタッフが窓を全開にしてくれたので
結構よく聴こえるようになったのに、
実際に演奏が始まってしばらくしたら
別のスタッフが窓を全部閉めてしまい、
途端に聴こえる音が小さくなってしまう。
小屋の玄関付近はまだ人が少なそうな
感じに見えたので、ちょっと偵察に
行こうとしたら、途中で穴場を発見。
カップルが 1 組いるだけだけど、
ベンチに座れて尚且つ窓が開いていて
音がよく聴こえる場所だった。
二人してこっちに移動して座り込むと
何ともラッキーなことに、
こちらのベンチは座ると東側を向くので
穂高町の夜景が見え、且つ上空には
星空が見えるというおめでたい環境。
寒いことを除けばだけど。
中から聴こえてくる演奏は、
日本の曲や海外の曲など色々。
結構音量があるので外でも大きな音で
聴こえていて、これならすぐ下の
テント場でもよく聴こえているだろう。
このコンサートは 21 〜 22 時頃までらしく、
本館の人はそれまで寝られないらしい。
朝早く出掛けようと思っている登山者には、
少し迷惑な話かもしれないね。笑
その後寒くなってきたので、
本館の中に入って玄関で聴くことに。
ここからだと演奏者を
やや後ろから見ることになるものの、
まあ音も十分聴こえるし悪くない環境だ。
演奏しているのは学生の音楽チームで
7 〜 8 人ぐらいでそんなに大きい
わけではないけど、山小屋で生のクラシック
音楽を聴くのも良いものだな〜 と感じる。
そもそもクラシック自体を聴く機会が
あまり無いし、生となると音楽全体を
通しても全然そんな機会が無いからね〜
いろいろ有名な曲を聴くのも優雅で
良いけど、バイオリンで水戸黄門の
主題歌というのも、なかなか笑えて良い。
宴も酣の頃になると、
燕山荘のオーナーの息子さんが盛大な拍手と
共に登場して、メインとして演奏が始まる。
中学生か高校生か忘れたけど、まだ若くて
今日は下界でテニスの試合を済ませてから
この演奏会の為にここまで歩いてきたそうだ。
いや〜 若者は元気だねぇ〜!!
コンサートも終了の時間が近付くと、
最後は全員で「早春賦」の合唱となった。
カラオケの雰囲気と違って、
こういう慎ましやかな音楽の空間の中に
いるのも良いものだな〜 と思いながら、
コンサートは終了。
外に出て別館の方へ向かっていると、
やはり風は強く結構寒い。
小屋に沿って歩くので
ランプなしでもまあ歩けるのだけど、
二人してヘッドランプの調子が悪くて
使い物にならないという実はとても
笑えない状況が何故かそこにあった。
いつから調子悪くなったのだろう?
別館に戻る途中、
結構上空には星が沢山出ていたので、
しばらくの間、星の写真を撮ってみる。
私はTシャツの上にフリース
1枚というちょっと舐めた恰好だけど、
古ちゃんは寒がりなので、何やら沢山
着込んだ挙句にレインスーツ上下を纏い、
何とも重厚な装備という感じ。
古ちゃんが、先に行っててというので
玄関の方へ出て行くと、何故か古ちゃんが
既に靴を履く所にいるではないか・・・
はぁ〜? なんで自分を飛び越えて
もうここにいるの〜???
まるで Mr.マリックの世界みたいだ。
思わず声を掛けようとしていたら、
後ろの扉が開いて何と古ちゃんが
出て来た・・・ んんん???
じゃあ目の前にいる人は一体誰?
俯いて携帯をいじっていたので
顔は見えなかったんだけど、服装、
背丈、髪型が実にそっくりだった為、
すっかり古ちゃんだと思い込んで
いたけど、実は別人だった〜
そっくりだったので
間違えちゃいましたよと
言ったら顔を上げたので、
見ると確かに顔は違う人だった。
いや〜 びっくりびっくり!!
山の中でこんなに姿がそっくりな
人に会うこともあるんだねぇ。
まさに夏休み特別企画、
真夏の夜のミステリーだった。
本館と別館の間にヘリポートがあり、
そこからは穂高の夜景も
綺麗に見ることが出来る。
夜景や星の写真を撮るなんて、
随分久しぶりのような気がする。
久しぶりにケーブルレリーズが活躍。
安曇野の夜景
1 枚の写真を撮るのに 2 〜 3 分かかる為、
その間動けないから、結構寒さが厳しい。
上空にはかなり星が出ているけど、
まだ小屋の明かりが沢山点いている為、
イマイチよく見えない。
雲が出ている部分もあるけど
流れ星や天の川も見ることが出来て、
なかなか美しい夜空〜♪
そのうち寒くてしょうがなくなって
きたので別館に戻ると、
小屋のランプは点いていたけど
すっかり小屋内はお休みモード一色。
小屋のランプが 21 時半に消灯すると、
眠れない夜が延々と始まった。
2 時過ぎ頃までは眠れずに
起きていた記憶があったけど、
その後少しウトウトしたような気もする。
ふと目が覚めると、もう朝みたい。
周囲はまだ皆寝ているようなので
まだ早い時間らしい。
小屋の外ではゴウゴウと風が
小屋を叩きつける音が聞こえる。
そういえば夜中もずっと聞こえていた。
しばらくゴロゴロした後、
窓から外を覗いて見ると、やや明るくは
なっているようだけど曇りっぽい感じ。
外へ出てみると
空は一面怪しい雲に包まれていて、
お世辞にも良い天気とは言い難い。
東の方は日が昇る部分だけオレンジ色に
なっていて、その上には更に上空の
雲が被さるように広がっている。
風が非常に強くてそう長く
外にはいられないって感じだけど、
槍穂高連峰の稜線はハッキリ見えていた。
西側の空はわりと青空が広がっている
ようなので、おそらく裏銀座の方は
綺麗に見えるのだろうとは思ったけど、
小屋の裏手に出ると西風が強すぎて洒落に
ならないので、そちらは眺めに行かずに
さっさと小屋の中に潜ってしまった。
自分のスペースに戻ると周囲はまだ
寝ているようで、とりあえず自分も
また布団に潜って横になった。
横になりながら、あの鈍よりとした
雲はなぁ・・・ と考えると、今日は雨が
降るのかなと気分がやや暗めになる。
やはりあれだけ昨日悪天の前兆の雲が
出ていたのだからそうなのかな・・・
しばらくすると古ちゃんも起きてきたので、
支度をしてからカメラを持って外に出た。
朝食の時間までまだ少し時間があるので、
写真を撮ってみるかという話になったから。
別館の前で東側を見た時は
かなり雲の多い空模様だけど、
ヘリポートの所まで来て北側を見ると、
北側の方はかなり青空が広がっていて、
燕岳や餓鬼岳などは綺麗に見ることが出来た。
しかし昨日同様、長野方面の上空には
吊るし雲が沢山顔を並べていて、
結構大きい雲を形成している。
東側の浅間山方面や美ヶ原方面は
雲に覆われているので少し暗いけど、
ちょっとした雲の隙間から太陽の
光が差し込み、これが光のカーテンの
ような様相を成していて、
なかなか良い感じを醸し出している。
しばらく写真を撮った後、
朝食の為に本館へ向かう。
山小屋の食事の際には、
同じテーブルでもお茶や御飯に手が
届かない為、お互いに相手のものを
用意し合うことはよくある光景。
今回も漏れなくそうなり、
最後にテーブルについたおばちゃん達が、
私達の分を用意しようとしてくれるのは
有難いんだけど、このおばちゃん達が
私達のことを完全に夫婦だと思ったらしく、
ずっと御主人、奥さんと連呼していた。
何も言わず、はいはいって言ってたけど
そういう歳なんだねぇ。( ^_^; )
壁掛け TV で天気予報が映し出されていて、
昨日の予報と違って今日は、穂高地方は
晴れ後ち雨になっているじゃないか〜
まあ下山するのは午前中のうち
だろうから良いけどねぇ。
私達のテーブルは出入り口の
すぐ前だったので食事を終えた
人達がよく目の前を出て行くけど、
中学生ぐらいの子供が食堂を出る時に
回れ右してお辞儀して出て行くじゃないか。
思わずしっかりした子供だなぁと感心する。
今時ああいう子供はあまり見ない気が・・・
食事を終えて玄関を出ると
正面に燕岳の姿が綺麗に見えているけど、
太陽が大きな雲の中に入っている為、
陽が当たらず、描写的にはイマイチ。
とりあえず別館に戻って荷物の用意。
中房温泉からの乗り合いタクシーは
朝の次はもう 15 時半なので、
結構時間が空いてしまう。
お昼過ぎに降りれば、その間にお風呂に
入るとそれなりの時間になりそうだけど、
お昼過ぎに降りるとしても
出発はかなりゆっくり出来る為、
結構燕岳でゆっくり出来ることになるけど、
働き者の古ちゃんは仕事が忙しいようで
翌日も朝早く、なるべく早く帰り着きたい
みたいで、タクシーで帰ろうと言う。
2003 年版の地図には、中房温泉から
穂高駅まで 8000 円と書いてあるので、
車を置いているしゃくなげ荘の駐車場
まででも 7000 円ぐらいするのでは
ないかな〜 と思っていると、
2000 円くれれば残りは出すからって
凄い気合いの入りようだ。
とりあえず相乗り者がいることを期待して、
早めに降りることにして別館を後にする。
再び本館の前まで戻って来ると、
先程よりはだいぶ陽射しの感じが強く
なってきていて、槍穂高連峰や裏銀座の
山々にも、陽が当たりかけていた。
燕山荘前のでかい道標
しばらく周辺で写真を撮っていたけど
風がそれなりに強く、寒がりの古ちゃんは
本館の中へお茶を飲みに入って行った。
上空は相変わらず強い風が吹いて
いるようで、雲が激しく変化しているし、
吊るし雲も昨日と同じ所に姿を保っている。
燕山荘前より燕岳
しばらく写真を撮った後、結構風が
強かったので東側の斜面に身を隠していると、
古ちゃんが戻って来て、食堂でオーナーが
アルプホルンを吹いていたよ、と言う。
天気良いんだから
外でやってくれれば良いのに
また聴き損なったじゃないか〜
燕山荘と槍ヶ岳
記念写真を撮ってからいよいよ
下山を始めると、タイミング悪く
集団の後ろについてしまう。
明け方上空を見た時は空のうち
半分はモクモクと雲に覆われていたのに、
今ではすっかり青空が広がって
普通の良い天気という感じで、
本当に夕方雨が降るのだろうかと
いうぐらいスッキリしている。
燕山荘の前は稜線上なので、
風が強くてフリースの上から
レインスーツを着ていたけど、
東側の斜面を降り始めた途端、
西風が無くなってしまって
どんどん暑くなっていく。
合戦沢ノ頭までは稜線的だし傾斜も緩いので
そこで脱げば良いかと思って歩いて行くと、
そこは広めの休憩ポイントで集団が休憩中。
合戦小屋が近いので、ここはそのまま通過。
しばらく降ると、程なく合戦小屋に到着。
やはり昨日ほどは混雑してないね〜
テーブルで休んでいると、
さっき合戦沢ノ頭で休んでいた
中学生ぐらいの集団が降りて来た。
古ちゃんが、中学生は( 燕山荘で )
男の子ばっかりしか見なかったけどね〜と
言うので、今降りて来た集団を指差して
女の子もいるよと言うと、
あれ−そうだねぇ〜 というお返事。
古ちゃん若い男しか見てないでしょと言うと、
その発言は悪意に満ちてるという返し。
決して悪意なんて無いんだけどね・・・
とっても不思議。( ^_^; )
合戦小屋を後にすると
ここからは急な勾配の下り坂が始まる。
降って行くにつれて、上空では
どんどん青空が増していき、どう見ても
雨が降るような天気とは逆行している。
時折り、表銀座の稜線の方を眺めると、
雲一つ無い素晴らしい青い空に
緑の稜線が綺麗に映えている。
今回は内容が楽な歩きだった為、
全然きつくないし脚も痛くないので
快調に降りて行ける。
三脚も手で担いでいるけど全然問題無し。
しかしここから先はあまり
写真撮るものは無いんだよねぇ。
富士見ベンチから第三ベンチへ
降って行くが、今日は終始前後に
他の登山客がくっ付いての歩き。
第三ベンチを過ぎる頃から
登って来る登山者との交互通行の為、
待つシーンが増えてきた。
ふと何でこんなに登りの客が
いるのだろうと思ったりしたけど、
よく考えたら昨日自分達が登っている
時間と同じような時間帯だったから
別におかしくもないことだった。
降っている途中で、
何気に前の大学生らしき集団を見ると、
ジーパンにスニーカーの服装の者がいる。
ちょっとどうかとも感じたけど、
まあ本人がそれで動き易いと感じて
いるのなら問題はないかとも思える。
他人に迷惑かけてる訳でもないしね〜
そのうち集団を追い越してサクサクと
降っていると、第二ベンチに到着。
しかしベンチは日向しか空いていなかった。
当然だよねぇ、この暑さだしぃ〜
私達も立ったまま、向かい側の
日陰にさっさと入って休むことに。
後からやって来る人達も、
やはり皆さんベンチよりも
日陰を選んで休憩する人が殆どだ。
第二ベンチを出ると、30 分もしない
うちに第一ベンチが見えてきた。
第一ベンチでは日陰のベンチが空いて
いたのでちょっと休んでいたら、
向こうの方の集団が出て行ったので
そちら側に移動して休憩。
昨日は時間が無くてコーヒーを
飲むことは出来なかったけど、
今日は時間があるのでここで飲むことに。
普段はあまりコーヒーを
飲むことはないんだけど、
この前権現岳に行った時に
久保田先生がお作りになっているのを見て、
何となく良さそうだなぁ〜と思い、
モンカフェドリップコーヒーを買っておいた。
フィルターを使ってポトポトやっていると
何となく贅沢な雰囲気があって良いねぇ〜
ただ、今の時期にこの天気だと暑いので、
もう少し涼しい時期が良いかもしれない。
少し長めに休んだ後、
第一ベンチを出発すると
程なく中房温泉の登山口に出た。
上空はどう見ても素晴らしい青空で
雨が降るとはとても思えないお天気。
最後に登山口の看板の前で記念写真を
撮っていたら、タイマーの作動中に
気付かないお姉ちゃんが来てしまった。
直前で気付いて避けたけど、
しっかり写真には写っていた〜
あんなにデカい三脚を立てているにも拘らず、
何かに没頭しながら歩いていたようで
全然気付かなかったらしい。
ちゃんと前見て歩こうよ。
タクシー乗り場の方へ行ってみると、
相乗りしそうな人は見当たらない。
しょうがないということでタクシーに
乗り込み、中房温泉を後にする。
樹林帯の中の道路は窓を開けていると、
とても爽やかな風が入ってきて気持ち良い。
だんだん民家等も増えてきて
穂高の町へ入って行く。
結構近い所まで来たかなという付近で、
タクシーの運ちゃんが昼飯を買わせてと
いうことで、途中のパン屋に寄り道。
ここのパン屋は美味くてよく買うそうだ。
中房温泉で客待ちしてたら、確かに昼飯も
まともに食べられんだろうねぇ、大変だ。
マイカーを置いてる駐車場にはすぐ着いた。
車をみると、動物の足跡がガラスやら
屋根の上やらに沢山付いている。
狸かな・・・ 何だろうねぇ〜
その後、私達はすぐお風呂に入りに行った。
一昨日と同じ所で相変わらず風呂が熱い!!
当然長湯することなく出ると、
またまた蕎麦を食べに行ってしまう。
車で少し走り、一昨日と違う店を探してみる。
とりあえず今走っている道路に案内が
出ている店で良いかということで、
そこへ行ってみると結構混んでいたけど、
待たずに入ることが出来た。
ここの笊は
大きい!!
ここの蕎麦、量は自由に頼めるけど
頼んだ分が一枚の笊に盛られて
くるので笊がでっか〜い!!
本当に食べられるのかと思ってしまう。
思わず記念写真を撮ってしまった。
私達は結構美味いと言って食べていたけど、
私達の次に店を出てきた家族連れは、
何だかんだと散々文句を言って、
車に戻って行ったのだそうだ。
( 古ちゃん 談 )
喋りが関西風だったらしいけど、
地域が違うと味がだいぶ違うのかな・・・
店を出ると豊科 IC へ向かって走り、
しばらくは道路のあちこちに
蕎麦屋の案内看板が出てたりするので、
蕎麦屋チェックをしてみることにして
ちょっと案内板の方へ走ってみる。
大きく方向を外さない程度に枝道へ入って
行ったら、昨年久保田先生と餓鬼岳の
帰りに泊まった小岩岳があった。
そうか〜 こんな所だったんだ−
目標にしていた店の案内はまだずっと先で、
走って行くと広々とした田園風景の所に出る。
なんとも長閑な風景・・・ 何度も思う。
その店は田んぼの中の小道に
入って行かないといけなかったので、
もう行くのは止めたけど、
こんなに広〜い田んぼの中にある
店って〜のも、行ってみたい気がするね。
穴場かな? ネットには出ていたけど・・・
豊科から長野道で一路東京方面へ向かう。
午後の上り線は運転席側に陽が当たり、暑い!
中央道に入って諏訪湖 SA に寄り道。
すぐ下に諏訪湖が見えるのは知らなかった。
普段は車を駐車するとそのまま
建物の中へ入ってしまうので、
端の方は来たことがなかった。
駐車場の一番端の方にちょっとした
くつろぐ場所が作ってあって、
そこの中央に不思議なエリアがあり
真ん中付近に石が置いてあるけど
その周りに山の名前が書いてある。
その石の上に立って何か話すと、
何故か自分の声が響いて聞こえる・・・
石に小さな穴が削ってあるだなのに
とても不思議だ。
中央道を更に走ると、お決まりの
八ヶ岳や南アルプスが見えてくる。
今日は良い天気で既に夕方の
時間帯にも拘らず積乱雲も少なく、
山の稜線がハッキリ見えていた。
いつもなら八ヶ岳の稜線や南アルプス全体が、
ガスや霞に包まれてよく見えないけどねぇ。
何故か今日は両方ともハッキリ見えている。
う〜ん、珍しい!
しかし問題がこの後に待っていた。
既に小仏トンネルを先頭に・・・
というお決まりのいつのも渋滞。
しかも今日はいつもよりちょっと長く
20 km 近くに延びている。 ちと長いね〜
私達がその辺に行く頃にはもっと長く
なっているんじゃないの、とか言ってたら、
本当にそうなってしまった。
いつの間にか渋滞は 25 km 、
八王子や高井戸まで 3 時間以上という
無情な赤い文字が掲示板に出ていた。
全く〜 折角早く帰り着こうと思って、
タクシーまで使ったのにねぇ・・・
と言ってもしょうがない。
更に渋滞は拡大し、
小仏トンネル 〜 大月 間 30 km ・・・
いや〜 参った、どうしよう。 笑
どうするどうすると悩んだ挙句、
大月で降りて一般道を走る。
一般道も混んだり空いたりの繰り返しで
まあこんなもんかなぁ〜 といった感じ。
20 号線をタラタラ走って上野原付近へ
来た頃に、小仏トンネルまで
渋滞 8 km と掲示板に出ていた。
8 km なら行けるんじゃないの・・・
じゃあ乗ってみるかと、再度中央道に乗る。
しばらく渋滞で流れは緩やかだったけど、
小仏トンネルの結構手前から流れ始めてきた。
その後、あの渋滞は何だったと
いうぐらいどんどん車は流れたけど、
調布付近に来る頃には暗くなっていた。
調布 IC で高速を降り、
しばらく一般道を走って三鷹へ向かう。
軽く道を間違えて少々遠回りしている途中、
ちょっと頭のおかしな奴に出くわした。
自転車のくせに自動車と同じように
車線の真ん中を走っている。
当然クラクションを鳴らしたが、
振り返ってこっちを見た後も、
そのまま走っている・・・
これは確信犯だねぇ〜
そいつはその後、道路の中央線
付近を走り出して交差点に来ると、
前を走っていた軽ワゴン車にも
クラクションを鳴らされていた。
するとそいつは
軽ワゴンの前に立ちはだかり、
運転手に何やらケチを付けている。
お陰で信号は青にも拘らず、
車は渋滞してしまっている・・・
ほんと迷惑な奴だ。
誰がどう見ても、どちらがまともで
どちらが馬鹿かは歴然なんだけど、
ああいう時に正当な車の方が
停まってないといけないのは、
絶対おかしいと思う。
個人的には、ああいう社会の迷惑者は
そのまま車で突き飛ばしても
良いんじゃないかと思うのだけど、
現在の道交法では車の方が強いという
理由から、トラブルが発生すると、
歩行者 > 自転車 > バイク > 自動車 と
いう具合に、物理的に強い側程不利な
判定を食らうようになっている。
絶対おかしいと思うんだけどねぇ〜
強いか弱いかではなくて、
正当か不当かが問題なんじゃないの?
どうして機械に乗っているというだけで、
ルール破って他人に迷惑をかけている側より
ルールを守って正しく行動している側が
罰を多く受けなくてはいけないの??
そうやって甘やかしているから、
調子に乗って好き勝手に他人の迷惑に
なることをしてしまうんじゃないのか。
実際問題、無灯火運転だの信号無視だのと
いう交通違反は車やバイクより、
チャリや歩行者の方が圧倒的に
多いように見えるけど、どうだろうか。
あれはやはり罰則が無いからやるんだろうねぇ。
罰が無ければ何でもやるっていう
モラルの無い状態っていうのも
ちょっと悲しいもんがあるけど、
現実にはやはり規制がないとうまくいかない
ことも多いから、しょうがないんだろうね。
ハッキリ言って、強い弱いじゃなくて
正当性の有無で裁定する方が正しいと思うし、
自転車にも車と同じように、免許制度を
設けた方が良いと思うんだけど、どうだろう?
車は駐車禁止違反で
15,000 円の罰金だから、
自転車も 3 千円や 5 千円にすれば、
いちいち駅前に張り紙したり、
監視のオッチャンを雇わなくても
良いのではないかと思うんだけど。
そうすれば、駅前が広くなり、
歩行者も安全にゆっくり歩けるようになるし、
駐輪違反で罰金取れば、結構な税収にもなる
だろうし、監視人の人件費は削減できるし、
駅周辺に新たな駐輪場ビジネスが拡大して
景気雇用対策の促進にも繋がったりしてね〜
もしかして良い事ばっかじゃないの〜?
な〜んて思ったりもするけど・・・
まあでも実際、ちょっと乗ってちょっと
置いておけるというのは楽で良いし・・・
( チャリも車も )
でもだからといって皆そうやってしまうと、
これも社会迷惑問題になってしまうし難しい。
何だかチャリの批判者のようになったけど、
決してそんなつもりではないよ。
本筋からずれてしまった。
そうそう、ふざけた乗り方しやがって
あの馬鹿野郎! という話だった。
でも自分がもし前の車みたいに
ケチつけられていたらと思うと結構困る。
車降りて行きそうだし・・・
車炎上予防とかいって、車に消火器を
搭載することにし、運転席からの操作で
消火器を発射出来るように
しておくっていうのはどうだろう?
そしたら今後ああいった人に迷惑を掛ける
ようなことはしないように更生させて
あげるという愛情一杯の立派な名目の下に、
思いっきり消火器を噴射してあげるんだけど〜
そうだ、自動車の部材関連の仕事をされて
いる久保田先生に今度作ってもらおう。 笑
えらく話が飛んでしまった。
その後は、御飯食べて給油した後、
道を間違え高井戸まで行くのに一苦労。
いつも道を間違えて上手くいかないもの。
千葉県内で高速を降りる頃には
結構疲れていたけど、無事に帰着。
二日後、プリント屋さんで出来た写真が
何か色合いが変だよね〜 という話から
使っていたフィルムが旧型の古いタイプの
ものだったことが発覚し、ショック〜
折角久しぶりに晴れた登山だったのに・・・
ま− しょうがないか。