今年になって初めての山歩きに、
ようやく出掛けることになった。
昨年の 11 月に丹沢を歩いて以来、
実に 5 ヶ月ぶりのハイキング。
こんなに間が空いたのは久しぶりかな〜
本来はアルプスクラスに出掛けたいけど、
まだまだ雪にどっぷり浸かっている為、
私のような楽チン希望登山者がそうそう
簡単に出掛けて行ける状況じゃない。
昨年から一緒に山歩きに出掛ける
ようになった会社の先輩の I さんが
丹沢希望ということだったので、
天気予報や日取りの都合で、
下記日程ということになった。
予定では、私が丹沢へ向かう途中で
東名高速の BS で I さんを拾って
そのまま西丹沢へ行き、
檜洞丸に登ることになっていたけど、
ちょっとした準備のミスが後々、
山行内容を大きく変えてしまうことに。
しかし前夜の時点では
そんな事になるとは知る由もなかった。
2003 - 04 - 13 ( 日 ) |
千葉 東名高速 西丹沢 犬越路往復 中川温泉泊 |
2003 - 04 - 14 ( 月 ) |
中川温泉 松田 東名高速 千葉 |
今回は東名高速の大井松田の BS で
I さんを 8 時前に拾う予定なので、
5 時半頃に起きて 6 時過ぎには
出発することにしていたけど、
最近は遅寝遅起き気味なので、
普段通りに寝ると朝が辛いだろうと
いうことは、ある程度予想していた。
前日、ラッキ−なことに
22 時頃に眠くなってくれたので
23 時前には寝ようと思っていたら、
珍しくダンディ− K さんから電話が
掛かってきて、ついつい予定より
遅くまで電話で話し込んでしまった。
まずこれが最初の失敗。
しかし決定的な失敗は、その後寝る時に
目覚まし時計を枕元においてしまったこと。
いつもなら、翌朝が早くてすんなり
起きられると考え難い場合、
目覚まし時計を寝たまま
止めてしまう可能性があるので、
枕元から離れた所に置くけど、
今回はうっかりそれをやってしまった。
朝、何気に目が覚めると、
何故か目覚ましが鳴っていない。
ふと時計を見ると、
なんと 07:25 じゃないか・・・
これはどういうことだ?
しかし、あっという間に目は覚め、
とんでもない大チョンボじゃないかぁ!
と悟るものの、時既に遅し・・・
そう、神奈川の外れの大井松田に
07:50 頃にいなくてはいけないこの私が、
何故 07:25 に千葉の自宅で布団の中・・・
どう転んでも間に合うことがないのは
すぐに理解出来たけど、だからといって
このままじっとしている訳にもいかず、
とりあえず顔も洗わず歯も磨かずに
服着て荷物積んでいざ出発。
幸いなのは今日が日曜ということで、
当初の予定通り月曜だったら完全にアウト。
平日の今頃の時間帯なんて、
東京近郊の高速道路は
渋滞で車が停まってしまうからね−
流石は日曜の朝、近所の道路も
幹線道路も随分空いている。
R357 から東関道に入り、
首都高速湾岸線をひたすら走って、
レインボーブリッジを渡り
3 号渋谷線を走る。
が何と驚くことに 07:35 頃に自宅を
出発したのに、何と 8 時頃には
東名の用賀 IC を通過した。
しかし今回は
そんなにスッ飛ばした訳ではない。
先日、蔵王の帰りにスピード違反で
捕まっているので、一応 120 km/h
程度に抑えて走ったしねぇ・・・
だが別の不安の種が
高速走行中に増えてしまった。
何と運転席側の窓が
開かなくなってしまった。
とりあえず料金所ではドアを開ければ
良いけど、面倒だし修理が必要
なのかなぁ等と考えると憂鬱・・・
BS で待ってて貰うのも悪いと思い、
先に松田の駅まで歩いて貰うよう
東名に入ってからすぐ
I さんに電話したんだけど、
このことが更なる激しい
事態の悪化を招くことになった。
おかげ様で 08:35 には
大井松田 IC を降りることが出来て、
10 分程後に新松田の駅に着いても
見当たらないので電話すると、
まだ大井松田 IC 付近を歩いているという。
ならば途中で会うだろうと思って
IC 付近まで行ってみるものの
何故か見つからない。
R246、R255、R72 等々、
付近の道路を何回もグルグル走るけど、
一向に見つからない・・・
途中で何回も電話で話すのに、
何故か見つからない。 おかしい。
8 時頃に東名の BS から新松田の駅に
向かって歩き出しているのだから、
どう考えても、8 時半頃には駅付近に
着いている筈なのに何故だろう??
とても不思議な状況だ。
時間は既に 9 時半を回っているし、
マズいよなぁ〜 どうしよう・・・
ところが再び電話が鳴って話すと、
な〜んと R255 を松田駅方面ではなく、
逆の小田原方面に歩いていたそうだった。
あちゃ〜、そりゃ−
見つからんわねぇ〜 笑
てことで IC から逆方向に走ったら
すぐに見つかり、メデタシメデタシだけど、
当初の落ち合う時間からすると、
2 時間遅れの合流になってしまった。
山の中でも同じことだけど、
いくら地図やコンパスを持っていても、
自分の現在地が分からなければ結局
どちらに進めば良いかは判断出来ない。
現在地を知ることは
とても大事なことなんだね〜
今回は、駅に向かって R255 を
進めば良いことは分かっていたけど、
方向を見事に間違ったのが原因。
その後西丹沢へ向かって走り、
西丹沢自然教室の到着は 10:30 頃。
随分と遅くなって 10:47 に
歩き始めて車道をずっと歩いていると、
向こうから軽自動車に乗って来た
おばちゃんが、檜洞に行くの? と
尋ねてくるのでそうだと答えると、
ふ〜んんん・・・ とそれで終わり。
てっきりこの先の登山道に障害等が
発生したとか言われるのかと思ったら、
特に何もなくそれだけ。
あれはたぶん私達のスタート時間が
随分遅いので、警告的な意図が
あったんだろうと、後で推測する。
車道を離れて、犬越路への山道に入る。
最初の方は結構整備が
行き届いているようで、
新しい手摺りやまだ木の香りが
残る橋等が設置されていた。
途中何度か沢を渡る箇所が出てくるけど、
水量が少ないので特に問題無し。
しかし増水している時などは、
果たして渡れるんだろうか・・・?
それにしても 5 ヶ月もブランクが
あると随分体が鈍ったらしく、
普段より少し荷物も軽いのに
やたら重く感じて肩も痛くなるし、
たいした時間も歩いてないのに
疲れるのも早かった。
沢を離れると勾配がきつくなってきて、
歩くペースも随分と遅くなって
ゆっくりになってしまう。
途中登山道が崩壊している箇所があって、
虎ロープに掴まらないと先の道に
着地出来ない所もあったし、
枝が沢山倒れていて道を塞いで
いたりする所も結構多かった。
後半はあまり整備されてないみたいね。
予定の時間から遅れながらも
急勾配のガレ場の多い登山道を進み、
殆ど前が見えないような感じにまで、
左右から笹が覆いかぶさっている
付近を過ぎると、やっと見覚えのある
犬越路の休憩場所に着いた。
何とここまで来るのに、
予定より 30 分も余計に掛かっている。
手前で一度休んだ時に、檜は無理そう
だから大室山にしようかと話して
いたけど、この分だと大室山も怪しい。
結局ここで 12 時半を超えている
ことを考えて、今日はここまでにして
来た道を引き返すことに落ち着いた。
犬越路の休憩所
日曜だったけど人は少なく、
休憩のテーブルを広く使うことが出来た。
天気予報は今日晴天予想だったけど、
どうも曇りに近い感じねぇ。
檜の方を眺めると
鈍よりしたグレーの雲に覆われていて、
時折り稜線が隠れたりもする。
夕立でも来るのかなと思える感じ。
昼食を摂って雑談等をしていると
いつの間にか 14 時半頃になっていた。
着いたのが遅かったからね〜
片付けて、来た道を降り始める。
I さんは降りが非常に苦手のようで、
随分慎重にゆっくりと降りている。
私も今年の歩き始めだし、
ダルかったのでちょうど
良い運動かもしれない。
でも普段よりはかなり楽ね〜
先程の崩壊地の手前に来ると、
前を歩いていた二人組の
おっちゃん達が引き返して来た。
こちらから降る場合は虎ロープが遠くて
掴めないから駄目だということだった。
ガレ場を下に降りて迂回するというので、
私達も一緒にそちらを迂回した。
今回は谷筋だし周りの木々も
全然色付いて無く、
初冬のような景観だったので、
殆ど写真を撮ることもない。
しばらくしてから、
沢を渡る所でちょっと休憩。
この辺の水はやっぱ綺麗だねぇ−
もう雪解けという感じでもないせいか、
沢の水は予想よりもかなり温かった。
しかし犬越路から檜方面を眺めると、
日陰部分にはまだ白く
雪が残っているのが見えていた。
整備された新しい橋を超えると、
向こうの方に車が停まっているのが見え、
もうあそこが林道だなぁと思いながら
歩いていたら、突然足元でガサゴソと
音がしたので、びっくりして離れると
蛇がニョロニョロ動いていた。
突然足元で動かれると驚くねぇ−!!
しかし自然に蛇を見るとお金が
入って来るというのは本当だろうか?
聞いた話ではあるけど・・・
そういえば思い出すのが、以前隊長達と
北アルプスの西穂高岳へ行った時、
3 日目にテントを撤収して焼岳へ向かい、
そのまま上高地へ降りるという内容が
あったけど、西穂山荘から焼岳への
登山道もわりと狭くて藪っぽい区間が多く、
その時も同じことがあった。
隊長は平然と、何を騒いでるんだと
言うけど、普通は足元で突然
蛇が動き出したら驚くだろ。
林道を歩いていると、川に沿って
キャンプ場がありコテージ等が見える。
随分新しいコテージが
沢山出来ているみたいだ。
露天風呂もあると書いてあるし、
普通のキャンプも良いねぇ。
車に戻って中川温泉まで来ると、
付近には沢山満開の桜が咲いていて
なかなか綺麗だった。
そうか、この辺の標高だと
今頃が見頃なんだねぇ〜
そういえば奥多摩辺りも確か今頃だしね。
今日泊まるハイツ&ヴィラなかがわは、
テニスコートや体育館、
ボーリング場まで完備しているらしい。
まだ夕食前の明るい時間だけど、
休前日ではないせいか
随分静かで客も少ないみたい。
風呂も殆ど貸し切りに近いし、
これだから週末を外すのに慣れてくると、
止められなくなってしまう。
食事の後部屋に戻ると、久しぶりに
歩いて疲れたことも手伝ってか、
二人してしばらく寝てしまった。
といっても、しっかり 22 時頃から
酒を呑み始め、結局 3 時頃まで
飲んでしまった。 やっぱりねぇ!
朝、目が覚めるとやはりちょっと眠い。
窓側の方を見ると I さんはもう起きていた。
そしてお約束の通りに、
やっぱりビールを飲んでいた。
毎度のことね〜 ( ^_^; )
しかしよく朝から飲めるなぁ と思う。
私も酒は飲むけれど、どうも明るいうちは
今ひとつ雰囲気が足りないというか、
そういう気分になり難い。
私はやっぱり酒を飲むなら夜って感じ。
食事用の座敷で朝食を頂くものの、
普段は朝食を摂らないことが多いので、
どうしてもペースは遅い。
ところが目の前の I さんは
絶好調なのか、食べる食べる、
いくら茶碗が小さめだからって
朝から御飯を 4 杯も食べられるもの??
しかもさっきまで
ビール飲んでたのにだよぉ〜・・・
この人一体何者??
部屋に戻るとまだ時間があったので、
風呂に入りに行った。
月曜ということもあるだろうけど、
終始貸切状態だった。
しかし広い風呂の貸切は良いねぇ−!
チェックアウトの準備をして
10 時に宿を出ると、
しばらく宿の周りの桜を眺めに行く。
沢山植えてある桜が
ちょうど満開で綺麗だったけど、
曇り空だったのがちょっと残念。
I さんはこの後、
湘南の方へ出掛けるというので、
JR の松田駅まで送った後、帰途に着く。
昨日動かなくなっていた運転席側の窓は、
何故か調子よく動くようになっていた。