例年に無く台風が
次々とやってきた今年の 7 月。
例年通りに梅雨明けするのか
少し不安もあったけど、
海の日辺りから続々と晴れの予報が続き、
梅雨明けが期待出来そうということで
久しぶりに山へ出かけてみることに。
行き先を決めかねていたものの、
夏の涸沢はまだ行ったことがなく、
穂高の稜線の縦走もまだやってないので、
今回は涸沢から北穂、奥穂、前穂、岳沢の
コースにするつもりで出かける。
2002 - 07 - 20 ( 木 ) |
千葉 松本 沢渡 |
2002 - 07 - 21 ( 金 ) |
沢渡 上高地 横尾 涸沢小屋泊 |
2002 - 07 - 22 ( 土 ) |
涸沢 横尾 上高地 松本 中央道 千葉 |
前回のような疲れ方にならないよう
今回は出発時間を早くして、
20 時半頃に家を出て中央道を走る。
沢渡には 00:45 頃 到着し、
わりとすぐに眠ることが出来た。
早い時間に一度目を覚ましたら、
予報と違ってジャガジャガと
強い雨が降っている・・・ ( >_< )
しかし、気にせずまた寝てしまう。
5 時前に再び目覚めた時には、
雨も小降りになっていたけど、
青空はまだ見えない。
今回は昨年のようにダラダラとバスを
やり過ごすことなくすぐに支度をして、
ちょうど来たバスに乗り、上高地へ向かう。
途中、いつもならよく見える穂高連峰も
ガスに包まれて全く見えないうちに
BT に着くと、外は細かい霧雨状態。
晴れるかなぁと思いながら出発すると、
ビジターセンター付近で雨が降ってきて、
諦めてレインウエアを着て歩き出す。
上高地を出て歩いていると、
続けてやってきた台風のせいか、
木々が倒れていたり、増水して
沢が道を横切っている所もある。
青空はなかなか姿を見せず、
小雨がパラパラ降ってきたり、
時折り弱い陽射しがある程度の
変わり易い天気。
それでもようやく横尾付近から
青空が顔を見せるようになり、
本谷橋に向かう頃には、
空の半分以上が青空になってきた〜♪
このルートは谷間なので
風が吹かずに陽射しだけを受けると、
結構暑いんだよねぇ〜
しかし穂高の稜線は
依然としてガスが取れてなくて、
鈍よりしているのが気掛かり・・・
本谷橋まで来ると、前回見た豊富な
雪渓はかなり融けてしまっていて、
上部に少し見える程度にまで減っている。
休憩を取っている間に沢の水に手を
浸けてみると、さすがに秋の頃と違って
雪解け直後の水はかなり冷たく、
少し浸けているだけで手が痺れそうだ〜
ここまで特に具合が悪いということもなく、
この調子ならお昼頃には涸沢に着けそう・・・
前回のことを考えると、少しホッとする。
ここから先もすっかり夏道になっていて
普通に登って行けるけど、
涸沢ヒュッテの鯉のぼりが見える付近から
急に休むペースが早くなってしまい、
運動不足の効果が出たことを
実感させられてしまう。
下からは涸沢カールいっぱいに
雪が残っているのがよく見えて、
早くテント場まで行こうと
登って行くと、分岐の手前にも
雪渓が大きく 2 箇所残っていた。
ようやくテント場付近まで来ると、
梅雨明け直後で結構テントが多いのかと
思っていたら、意外にテントは少なめ。
まだ 13 時過ぎだからかなと思ったけど、
結局その日はずっと少ないままだった。
涸沢ヒュッテは泊まったことがあるけど
涸沢小屋には泊まったことが無く、
2 年程前の改築で新しくなったこともあり、
今回は涸沢小屋に泊まることにして
テラスへと上がって行く。
小腹が減っていたのでラーメンを食べて
その後に生ビールを注文したら、
おばちゃんがちょっと失敗したらしく、
泡が多くなったと言って更にジョッキを
出して半分程ビールを追加してくれた。
なんて良い人なんだぁ〜!! と
思って感動してしまう。
部屋に戻ると、既に数人の同室の客が
横になって寝そべっていた。
ビールを飲んだ後で自分も少し横に
なりたくて部屋に戻って来たけど、
あまりスペースが無く、端の方に小さく
なって何とか横にはなったものの、
何となくちょっと窮屈・・・
お前ら少しは他人の事も考えんかい!
しかし同室の客がハズレだったと
いうのはこれだけでなく、
さらに起きた後は馬鹿でかい声でお喋り。
他にも軽く寝ている人がいるのに
全然気にもせずお構いなし状態。
まさにテントと違って、小屋ならではの
デメリットが大きく表れたな〜と思った。
小屋が新しいので食堂もピカピカだけど、
全員が席に着くと通路が無くなってしまい、
奥の人達が出るのに苦労する羽目に。
これは設計ミスか、それとも山岳施設
ならではのスペースの節約なのか・・・
食後しばらく外でカールを眺めた後、
天気予報の時間になり、TV を見に行く。
大抵の人達は静かに TV を見ているけど、
ここでもおじさんおばさん連中の
マナー無視の態度が威力を発揮。
天気予報が始まっているのに、
一番前の数人がずっと喋っていて
煩くてしょ−がない!
どうしてああも、
他人の迷惑を気にすることが
出来ないのか不思議でならんよ。
予報では、長野、松本、飯田と、
平野部は軒並み、晴れ晴れ晴れ。
暑くなるらしく、
最高気温も松本で 34 度の予想。
長野のローカル天気予報は、
通常の平野部に続けて
山の天気予報をやるところが良い。
しかし北アルプスの山々は、
軒並みどこも曇りで一時雨だの霧だの・・・
やはり梅雨前線の影響から
まだ抜け切れてない様子。
唯一北岳のみ太平洋高気圧の勢力下で、
晴れ & 夕立有り 程度の予想だった。
部屋に戻ると皆さん既に就寝状態で、
私が一番最後みたい。
布団は綺麗に敷いてあったけど、
私の分の掛け布団が無く、
しょうがないのでそのまま無しで寝る。
全然寒くなかったので
困りはしないけど、なんだかなぁ。
夜中に何度か外の方を見たけど、
穂高の稜線は相変わらずガスが掛かって
いるようで、すっきりしない夜だった。
翌朝、穂高の稜線を見ると
相変わらずガスが掛かっていて、
時折青空がチラっと見える程度。
食事の前後も外に出て
ずっと空を眺めていると、
上空は結構青空が広がっているけど、
どうしても穂高の稜線にガスが
纏わりついて取れそうにない感じ。
天候回復の見込みが薄そうなので、
今回は穂高の稜線に上がるのを諦めて、
7 時前頃にもう帰ることにする。
パノラマコースはまだ歩いたことが
ないコースなので、こちらを下山の
コースにしようかと思っていたけど、
東の方を見ると、青空は多いものの
どうもレンズ雲崩れみたいな雲や
吊るし雲らしき雲があちこちに
見えていて、なんか怪しい・・・
ということで、
来た道をそのまま下山することに。
S ガレから振り返ると、
穂高の稜線にはやはりガスがへばり
付いていて、上空も高層雲のような
薄いグレーの空模様といった感じ。
お昼頃に上高地に着くと、
穂高連峰は見えてはいたけど、
高層にはグレーの曇が
広がったままだった。
帰りはよく寄る温泉でお風呂。
中央高速を走る頃には晴れていたけど、
やはり山沿いの空は雲が多くて
あまりはっきり見えない空模様だった。