2001/08

中央アルプス

越百山・空木岳

夜、会社に泊まりで仕事をしていたら、
久保田先生から電話がきて、
中央アルプスに行こうという話だ。

しかも今夜は会社に泊まりだというのに、
出発は明後日の未明。
明後日の朝といっても、私は前日の夜に
久保田邸へ行かないといけないわけで、
つまりは会社に泊まり明けの日に
そのままお出かけということになる。

大丈夫なんだろうかと思っていたが、
やはり大丈夫ではなかった・・・・・

2001 - 08 - 25
( 土 )
シオジ平自然園
越百山
仙涯嶺
南駒ヶ岳
摺鉢窪避難小屋
2001 - 08 - 26
( 日 )
摺鉢窪避難小屋
空木岳
池山尾根
登山口
シオジ平


2001 - 08 - 25 ( 土 )    晴れ 後ち 曇り

久保田邸で 4 時間程は仮眠をとる
ことになったが、眠れるはずがなく、
殆ど寝てない状態で出発となってしまう。

車の中で多少は眠ったようだったが、
そんなのは体力的な回復に繋がるはずもなく、
いつしか辺りは伊那だ。

今回は登山口に車を置き、違う場所に
下山してから再び車の場所まで戻るという、
いつもと違うスタイルだ。

シオジ平自然園手前の営林署に車を置き、
林道をしばらく歩くと登山口があり、
ここで軽く朝食を食べる。

しかし今の時点で既にどうも
体がやや気だるい感じがしている・・・
やはり寝てないのが効いているようだ。

前夜だけならいつものことだけど、
二晩続いているとちょっとねえ〜
20 代の時のようにはいかない。


ここから稜線までは点線のコースと
なっているけど、道ははっきりしていて、
迷うことは無く進んでいく。

しばらくは沢に沿って歩くが、
そのうち狭い斜面の道に変わり、
会う人も片手で足りるほどしかいない。


 越百山 山頂  2614 m

重い足取りで稜線に出ると、越百山は近かった。

ややバテ気味なので、場合によっては
すぐ下に見える越百小屋に
泊まるかという話もあったけど、
あまりにそれは勿体ないので、
とりあえず行ける所までいって
みようということになり、先に進む。

まともなテント泊装備は無いけど、
とりあえずテントは二人とも持っていたし〜


天候は曇りで、近くの山並みはまあ見えるが、
遠くの山はガスに隠れて見えない。

だからあまり写真は撮らずに済んだが、
それ以前にバテてしまい、
それどころではないというのが実情だ。

久保田先生は空木平の非難小屋まで
行くことを考えていたらしいが、
私がこの状態なので、それは無理。 謝


仙涯嶺に着くと、
いよいよ足が上がらなくなってしまった。

とりあえず早急のエネルギー補給ということで、
先生からチョコ系のお菓子をもらって食べ、
しばらく平な所でひっくり返っていた。

15 分ほど横になって休んでいたら、
なんと不思議なことに、普通に歩けるまでに
体力が回復していた〜〜 \(◎o◎)/

寝不足もあったと思うけど、
エネルギー不足だったのかねえ・・・
しかし糖分は凄いなあと実感してしまった。


 南駒ヶ岳 山頂  2841 m

南駒ヶ岳付近ではすっかりガスに囲まれ、
殆ど周囲は見えない。

良い時間になっていたので、
念の為空木まで行くのを止めて、
すぐ下の摺鉢窪避難小屋に行くことに。


摺鉢窪避難小屋はまあまあの広さで、
何組かの先客はいたが、
十分なスペースは確保できた。

電気が無いので、
暗くなると自然にお休みモードとなる。

夜結構冷えたようで、寒くてあまり眠れず、
厚着をしてみたもののやはり寒かった。

テントを持っていたので
それに包まれば良かったのだけど、
不精をしたせいでまたまたよく眠れなかった。

素直にテントに包まって寝た先生は、
よく眠れたそうだ。
やはり手抜きはいかんねぇ。( ;´Д` )


2001 - 08 - 26 ( 日 )      曇り


翌朝小屋の外に出てみると、しばらくは稜線が
見えていたが、そのうちガスに巻かれ始めた。

稜線に出て、空木岳へと向かう頃には、
すっかりガスの中で
何も見えない状態となってしまった。

馬鹿でかい岩がゴロゴロしている所を
しばらく歩くと、空木岳の山頂に到着する。


 空木岳 山頂  2864 m

ここまでは殆ど人はいなかったが、
空木岳の山頂は結構人が沢山いる。

宝剣岳方面から来た人が多いみたい。
しかしガスの中だと、
写真撮っても本当に冴えないねえ〜


北側は時折りガスが晴れたりして
遠くが見える時もあったが、
やはりあまり綺麗な光景とはいえなかった。

それなりに休憩した後、山頂を後にして、
私たちは池山尾根の方へと降って行く。


しばらく進むと、
駒石という大きな岩があった。

こんなでかい石、
どうやってここにできたんだろうねえ〜


非難小屋からの道を合流すると、
樹林帯の中の尾根道へと変わっていき、
景色を見ることは殆ど無く、
ただ黙々とひたすら狭い道を降りて行く。

腹が減ってきたということで、
地獄付近で昼飯となった。


飯だというのに、
なんと先生は食べる物が無いそうだ。
それ良いんだろうか・・・ 良いわけない。

ということで、私の予備食やお菓子は、
殆ど先生に食べられてしまった。

長い降りが終わって
ようやく道路に出ると、しばらく休憩。
タクシーを呼んで帰る人もいる。

ここから道路を 1 時間程歩けばバスに乗れるが、
疲れていたので、今来ているタクシーに頼んで
次のタクシーを回してもらうことにし、
車を置いていたシオジ平へと戻った。