2000/05

奥秩父

雲取山

今回の登山は、新しい登山靴で初の山歩き。

昨年、北アルプスの裏銀座から
笠ヶ岳を縦走した時に軽登山靴だった為、
流石に笠新道の降りで足の裏が痛くなって
ソールの硬い靴が必要と実感。

本来なら登山靴を購入してから平地等で
少し慣らし、それから山へ出掛けるけど、
買う暇がなくて昨日になってしまった。

夕方から 3 時間ほどねばって購入し、
いきなり翌日、しかも 2 日間のテント泊
縦走のデビューとなってしまった。
( 大丈夫かな・・・ )

2000 - 05 - 05
( 金 )
鴨沢
七ツ石山
雲取山
雲取山荘 ( テント泊 )
2000 - 05 - 06
( 土 )
雲取山荘
白岩山
霧藻ヶ峰
三峰奥ノ院
三峰神社


2000 - 05 - 05 ( 金 )      晴れ

鴨沢へは 9 時台前半に到着。

奥多摩駅で購入した飲料の空き缶を捨てようと
思ったが周囲にゴミ箱が見当たらない。

ゴミをその辺に捨てられない性格の自分は、
仕方なく自分のウエストポーチにしまい込む。

準備をして 9 時半前に出発。
おそらく今回は良い天気に恵まれそうだ。

新しい靴が合わなくて足が痛くなる
ことが無いことを願って山道に入る。

しばらく山道を進むと道路に出た。

その後再び山道に入ると、
今度は本当に登山道が始まる。

最初のうちは傾斜も緩やかで何ともなかったけど、
途中まだそんなに歩いてもいないのに
どういうわけか、疲れを感じ始めてしまった。

途中、大きな岩が出てくると、
まだまだ雲取山のくの字も見えないのに、
へばって休んでしまって
ちょっと不安になってしまう。

このルートは雲取山へのメジャールートで、
GW ということもあってか、
そこそこ登山者の姿が見受けられる。


雲取山は山荘にテント場があるので、
勿論テント泊装備の人の姿もある。

しかし、七ッ石山までまだ半分程の所だと
いうのに、疲れていて歩く速度が結構遅い。

七ッ石山の小屋へ到着する頃にはかなり
バテバテ状態で、フラついてしまっていた。

疲れて死にそうだったが、小屋へは寄らず
フラフラのまま七ッ石山へと向かう。


七ッ石山の山頂は穏やかで広い。
問答無用で荷物を降ろし、即休憩−!

何故か本気で疲れてしまっていたけど、
先も長いことだし、そろそろ出発・・・


七ッ石山からはしばらく穏やかな道が続く。
後ろを振り返ると、あまり人もいない。

このまま穏やかな傾斜なら良いのにな〜 と
思いながら先へ足を進める。

そのうち雲取奥多摩小屋に到着。
人がいるのかいないのか、
よく分からん・・・ て雰囲気だ。


雲取奥多摩小屋を出ると
次は小雲取山だけど、
ここの手前の登りがかなりきつい。
( 単にバテているだけ )

あまりに辛そうな顔をしていたらしく、
小雲取山を過ぎた付近ですれ違った
年配夫婦に、もう少しだから頑張って
くださいと、声を掛けられてしまう。

確かに雲取山の山頂は見えていた。


緩やかな道を歩いて行くと、途中の草原に
テントを張っている人が何組かいる。

すごく気持ち良さそうではあるけど、
ここはテント場ではない筈・・・

緊急時に場所を無視してテントを張るのは
仕方ないけど、どうみても緊急には見えん。

山頂直下の最後の斜面から後ろを
振り返ると、歩いて来た道が見えるけど、
よく歩いて来たなぁ〜 と、しみじみ感じる。


 雲取山 山頂  2017 m

非難小屋の前を進むと山頂到着。
16:40 とちょっと遅いけど、よく着いた。

周囲の景色は良いらしいけど、
もう霞んでいて山々はよく見えない。

山頂で記念写真を撮ってしばらく休憩した後、
時間が押しているので早めに出発。

20 分程だからと呑気に考えていたら、
これが結構歩き難く 40 分程掛かってしまう。


雲取山荘到着は 17 時半頃。
山荘は建て替えられていたので新しい。

受け付けを済ませて奥のテント場へ向かう。

時間が遅かったので、テントも多かったけど
何とか張れる場所を見つけて設営。

隣の人はもう夕食を食べていた。


テント場の周囲は林になっているので
写真を撮るほどではないけど、
夕日は木々の間からそれなりに見える。

しかし今日は疲れたなぁ〜〜
本当によく登って来たって感じだった。

当初心配していた靴は全然問題なかったので、
おそらく明日も大丈夫だろう。


2000 - 05 - 06 ( 土 )    晴れ 後ち 曇り

目を覚ますともう外は明るいみたい。
外を覗くと今日も良い天気。

東京方面は霞んでよく見えないけど、
上空には青空が広がっているので
天気の心配はなさそうね〜

テントを撤収すると雲取山荘を後にする。
今日は三峰神社まで。


山荘を出発すると、しばらくは樹林帯。

といっても深い樹林ではないので、
それなりに周囲の景色も分かる。

狭い道をしばらく歩くと、
大ダワの分岐点に到着。

ここを右へ行くと大ダワ林道で、
日原方面へ降りることになる。


大ダワを過ぎてしばらくすると、
人が集まっているので
何だろうと思っていたら、鹿だった。

慣れているのか、
人がいても全然逃げない。


芋ノ木ドッケを右へ進むと
長沢背稜だけど、今日は北上。

分岐を過ぎるとすぐ白岩山で、
山って感じはなく道標も横の休憩
スペースにひっそり建てられていた。

樹林の中だし、
単なる休憩所って雰囲気ね。


白岩山を通過すると、すぐ白岩小屋。

かなり古いような様相で、
本当に営業しているのかなと思う。

特に休憩もせずにそのまま先へ進む。


程なく、前白岩山に到着。

ここは見通しがわりと良いので、
ちょっと休むことにする。


このルートは道標が綺麗でベンチも多い。
整備されてまだ年月が浅いのかな。

今日は人が少ないようなので、
ベンチも座りたい放題に近い。


前白岩の肩を過ぎて緩やかな道を
進んで行くと、お清平。

ここはちょっとした鞍部で、
場所も広くなっている。

テーブルも少し広めのものが
あったので、少し休憩することに。

ここは分岐点になっていて、
左へ行くと三峰神社で
右へ行くと大皿川へと降る道。

まあ一人だし休憩といっても道標を
記念に撮るぐらいで、すぐに出発。

お清平を出発し、狭い道を進む。

稜線の先を見ると、稜線を境にして
左の山梨側は快晴だけど、
右の埼玉側は雲に覆われていて
雲海のような感じになっている。


樹林っぽい道を進んで行くと、
突然小屋が現れ、霧藻ヶ峰休息所。

ベンチはあるけど、登山道の脇に
小屋があるだけって感じで、少し狭い。

またしても道標だけ撮って先へ進む。

霧藻ヶ峰休息所を出ると、
すぐに地蔵峠の分岐。


ここを右へ進むと先程と同じで、
やはり大沢川へと降りる道。

左へ進むと、緩やかな降りとなり、
後は平坦で歩き易い楽な道だ。


平坦な林の中の道を呑気に歩いて行くと、
そのうち炭焼平に出た。

炭焼平は妙法ヶ岳への分岐なので、
三峰奥ノ院へ寄り道してみることに。


歩いていると正面にガスが掛かっていて
何だか幻想的な雰囲気になったので、
近くを歩いていた人に写真を撮ってもらう。

三峰奥ノ院への道はそれなりの山道だった。
険しくはないけど楽という感じでもない。


途中、こんな道なのでどうしようかと
悩んでいるおじさんがいたけど、
私の姿を見て、安心して進むという。

まあそういうことってあるよね〜

三峰奥ノ院は狭いスペースに社が建って
いるだけで、特にどうということもなかった。

戻りの林も幽玄な雰囲気だったよ。


鳥居を潜った後は平坦で楽な道。
道路をずっと歩いて行くと RW 乗り場。

RW で下に降りると、空は鈍よりしていて
そのうち雨でも降るのかな って感じ。

バスで三峰口まで行き、
それから西武線に 2 回乗り換えるけど、
ここから千葉まで帰るのは長いねぇ。

結局、空き缶は家まで持って帰ったよ。